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地球へ2千万マイルのkazu1961のレビュー・感想・評価

地球へ2千万マイル(1957年製作の映画)
3.8
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-518 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋劇場未公開だったんですね。子供の頃、テレビで何度か『金星怪獣イーマの襲撃』という題名で放映されたため、その頃にはこの怪獣の名前がイーマと認識していました。この人間と半魚人もどきの顔と爬虫類のようやウロコがとても記憶に鮮明に残っています。

🖋️1954年に制作されたゴジラはその着ぐるみをベースにしたミニチュア特撮が世界に誇る技術だった一方で、海外では本作のレイ・ハリーハウゼンが創り上げたミニチュアのストップモーションの世界が秀逸でした。ほんとに素晴らしい特撮技術です。

🖋️そんな本作は、レイ・ハリーハウゼンの特撮が光るSF映画!!当時、日本でも人気になった元祖外国製怪獣(イーマ)が大暴れする作品です。象と戦うシーンなどももう圧巻、カクカクどころかヌルヌルと動いています!!

🖋️でもこの怪獣イーマは水からは悪いことはしていないんですね。。。なのに捕らえれ、実験され、最期はコロッセオで。。。印象的なシーンです。このストーリー展開は、ハリーハウゼンの師匠オブライエンが製作した『キングコング』のオマージュでもあり、『宇宙から来たキングコング』と呼ばれる事もあるそうです。

🖋️1957年製作なのに今見ても見応えがあるのはレイ・ハリーハウゼンの特撮のたまものです。2007年にはカラー化されたこともあり、公開から60年以上経った今も見応えのある怪獣映画になっています。

🖋️主演はウィリアム・ホッパー。ヒロイン役はジョン・テイラー。 監督は『シンドバッド七回目の航海』のネイサン・ジュランなので特撮映画のキャストが勢揃いした安心の作品です。イタリアが舞台になっているのは、舞台というのも不思議な気がするが、実はレイ・ハリーハウゼンの希望だったようですね。

😊Story:(参考: Amazon)
イタリア沖の海中に墜落した米国の金星探査ロケットは、金星生物の卵を持ち帰っていた。やがて孵化した地球外生命体は環境の変化により急速な成長を続けた上、人間の迫害と攻撃により性格も狂暴化していった。

🔸Database🔸
・邦題 :『地球へ2千万マイル』
・原題 :『20 Million Miles to Earth』
・製作国 : アメリカ
・初公開 : 1957
・日本公開 : 劇場未公開
・上映時間 : 83分
・受賞 : ※※※
・監督 : ネイサン・ジュラン
・脚本 : ボブ・ウィリアムズ、シャーロット・ナイト
・原作 : ※※※
・撮影 : アーヴィン・リップマン、カルロス・ヴェンティミリア
・音楽 : ミーシャ・バカレコフ
・出演 : ウィリアム・ホッパー、ジョーン・テイラー、フランク・プーリア

🔸Overview (映画. com)🔸
アメリカにおける特撮映画の第一人者レイ・ハリーハウゼンが特殊効果を手がけ、金星からやって来た未知の生命体イーマと人類の戦いを描いた怪獣映画。アメリカの金星探査ロケットがイタリア沖に落下した。その中には、乗組員が金星から持ち帰ってきた謎の生命体の卵が乗せられていた。やがて孵化した生命体イーマは急激に巨大化し、人間からの迫害を受けて凶暴さを増していく。ローマの街で暴れまわるイーマを止めるため、ついに軍隊が派遣されるが……。監督は、後に「シンドバッド七回目の冒険」でもハリーハウゼンとタッグを組むネイザン・ジュラン。
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