藤原直樹

エディ・マーフィの 劇的1週間の藤原直樹のネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

エディ・マーフィ主演のコメディなんて観るのはかなり久しぶりだけど、やっぱり演技うまいよなぁ。
顔芸とかダンスも面白いけど、シリアスなシーンもちゃんと演じる。
個人的にはジム・キャリーの方が好きだけど、、、

内容的にはコミカルだけど、ラストには爽やかな感動が待っている王道ハートフルドラマになっている。
爆笑できるシーンは無かったけど、全体的にクスクス笑えるようなギャグが散りばめられてるし、何よりエディ・マーフィとその娘が戯れる姿だけでもなんだかニコニコ笑顔になってしまう。

いわゆる仕事人間な主人公(エディ・マーフィ)が、何よりも大切な事に気づくまでの物語。
大人になると、子供の抱く空想や夢がただの幻想にしか見えなくなる。
子供のイマジネーションは計り知れない、ちゃんと理解してあげて受け止めてあげることが大事なんじゃないかな。。。
もう大きいんだから空想の友達とは別れなさい!とか、固定観念で雁字搦めになった大人にはなりたくない。

それと、主人公が娘のお泊り会に潜入して毛布だけ奪おうとするシーン。
あの寂しそうな娘の表情が切ない。
話は学校の教科書並にストレートなんだけど、その安定感が心地よかったりする。
ラストのファンタジックな余韻も良い。
あと、トーマス・ヘイデン・チャーチのキャラが好き。
全てはラストの合唱会で歌うビートルズの名曲「all you need is love」に込められている。
そう、愛さえあれば何にもいらないんだよ。
藤原直樹

藤原直樹