殺人コウモリ軍団大襲来！（←テレ東風）


「ヤングガン」のルー・ダイアモンド・フィリップス、「JM」のディナ・メイヤー主演でおくる、人為的に改良された殺人コウモリによる襲撃を描いた生物パニックホラー。
ルー・ダイアモンド・フィリップスは町を守る保安官役、ディナ・メイヤーはタフな蝙蝠学者を演じております。

政府が科学者に軍事目的で作らせた、知性を持った凶暴なコウモリが研究所から逃げてしまう。
他のコウモリにウィルス感染させ、爆発的に殺人コウモリが増えることが判明し、テキサスの小さな町が大群に襲われる悲劇が発生。
ついに軍も出動するが、半端な戦力ではまるで太刀打ちできない。
保安官と蝙蝠学者は、町を爆撃から守るためにも、殺人コウモリ殲滅のために、巣と化している坑道に入る決断をするのだが・・・。


昨今の、ウケ狙い気味な生物パニック映画と違って、非常に真面目かつ堅実な作りの一作です。
笑えないので物足りないと取るか、好意的に取るかは観る側の趣味次第といったところ。

普通、こういう映画のテンプレートとしては、何者かによって殺人や行方不明が多発して、徐々に犯人の正体に迫り、中盤ぐらいで主人公が犯人である何かしらの生物と対峙する・・・と、だいたいの相場はそんな感じで決まっているものなのですが、本作では開幕早々にコウモリの仕業だと判明、そこから全編使って人間とコウモリの攻防を描く手法がとられています。
オリジンとなる強化改良コウモリは2匹いて、こいつらがまあ憎たらしいったらありゃしない。
頭が良いものだから人間なんて屁でもないって感じで、ウィルス感染させた大群を意のままに操っているんですな。
ルックスも醜悪で、本当に嫌な奴っぽい（苦笑）。
ちゃんとプロップを作ってあるのは、やっぱり良いですね。

そこかしこでご都合主義も散見されますけれど、一定のスリルを生み出すためだったりするので、多少は目をつぶってあげてほしいかも。
絶体絶命なのに、何故かコウモリが去っていったりするのはご愛嬌・・・と言ってはいけないような気もしますけれどね。

惜しむらくは、折角の残虐テイストなのに肝心の襲撃場面で何が起きいるのか分かり辛いところ。
バサバサとコウモリがまとわりついて鋭い牙で肉を引き裂いてゆくわけですが、グロのマイスターを雇っていなかったせいなのか、カメラのブレや細かいカット割、やたらと「寄り」な映像のせいで直接的表現が避けられてしまっております。
これには、かなりガッカリ。
もっと破壊的なホラーであってほしかった。

まあ、なんというか、可もなく不可もなくという言葉が似合ってしまって仕方がない仕上がり具合ですね。
手堅く、無難。
町が襲われる場面は出来映え悪くないし、尺も充分。
クスッと笑えるラストも含めて、レンタル料金でなら個人的にオススメします。


セルDVDにて

• #生物パニック
• #生真面目
• #品種改良

「コウモリです、キャスパー博士。
コウモリですよ。」

テキサス州 ギャラップ。
月の綺麗な夜に一台の車がやって来ました。乗っていたのは若いカップルです。その内に何かが腕に触れました。それは…

ウィルス実験で進化したコウモリが人を襲うというストーリーです。

この映画のコウモリは知性を与えられ、世界のどこでも耐久出来る進化を得た特殊なコウモリたちです。

コウモリは不気味ではありますが、小さいのでそれなりの怖さしか出ないように感じましたが、コウモリの襲ってくる様は大きな音と共に画面にupされたりと工夫されていて、思わず目を伏せてしまうシーンもあります。

大群コウモリたちの襲ってくる様はヒッチコック監督の名作 鳥を思い出させます。

B級映画だと斜めに観ていましたが、けっこうパニック・ホラー映画としては面白くみられました。

ただ、ストーリーがウィルス感染や動物モノのパニック映画にありがちな、数人の博士たちがコウモリ退治に繰り出すというもので、その展開は読めてしまいます。

演出が工夫されていて、まあまあショッキングな映像はあるけれども、ストーリーは展開が読めてしまうB級映画という感じです。

「あなたはコウモリの知性を高めた…。」

　様々なコウモリが街を襲います。

あら、ルーさん、こんなところにも？

大小様々なコウモリが(人よりデカイのもあり)いくら防いでも、何処からか入り込み、人を襲う恐怖。

全体的に地味どころの騒ぎではない。
色々工夫はされてますが、印象に残らない演出。
コウモリもちゃちぃ。

ぴったり五十点･･･赤点。

• #モンスターパニック