とあるアパートの一室でスーザン・ブレイクリーの射殺死体が発見された。駆け付けた刑事ヤフェット・コットーの表情が険しいのは、彼女が潜入捜査官だったから。数時間後、コットーのバディ、マイケル・モリアーティが逮捕されたのはなぜか?というこの映画は、事件の調査報告の形で語られる。ゆえに話が前後したりしてドキュメンタリ・タッチなんだが、とはいえ両脚失ったヴェトナム帰還兵のタコレミ屋が売人を追い掛けるシーンはロー・アングルが個性的な追跡劇だったり、娯楽映画的な見せ場も要所に配されてて70Sアクション映画ファンならそこそこ楽しめるはず。ちなみに本作はリチャード・ギアのデビュー作でもある。役柄はポン引きで期待を裏切らない。