以前、DVDにて、鑑賞しました。
ストーリーは、陰惨で、正直、気が滅入りますが、ユン・ピョウ、サモ・ハン・キンポー、林正英とキャストが豪華なので、アクションは、とても見応えがありました。
前半の林正英VSフランキー・チェンの拳技が、中心のリズミカルな華麗な殺陣は、息も、ピッタリな、名人芸で、美しくて、酔いしれました。職人芸とも言える、二人のカンフーバトルは、芸術の域に達していると思います。
林正英は、演技、アクション共に、素晴らしいですね。
ユン・ピョウとサモ・ハン・キンポーの掛け合いも、「モンキー・フィスト猿拳」同様に、ユニークで、楽しい♪
勿体なかったのが、「ツーフィンガー鷹」同様に、ユン・ピョウの大活躍がラストにならないと、見れないのが、残念に思いました。
でも、ラストバトルでは、思いっきり、ユン・ピョウのアクションを堪能出来たので、満足しています。それにしても、ユン・ピョウVSフランキー・チェンは物凄い迫力でした。
今までのユン・ピョウのカンフー映画では、見たことのないような斬新な殺陣に唸らされました。
詠春拳を題材にしたカンフー映画なので、ユン・ピョウの持ち味であるアクロバットを控え目にして、スピーディーで、激しくて、荒々しいカンフーバトルが展開されます。アクロバットは、跳ね起きと連続のハンドスプリング位かな。
その代り、まるで、ボクシングの試合のように、ボディーにパンチを炸裂させたり、顔面に頭突きをかまして、流血させたりと、ガチンコリアルファイト全開！！！！！！
ケンカファイトを随所に取り入れてはいるんですが、でも、乱雑＆単調な殺陣になっていなくて、全体的には、ちゃんと、リズミカルで、綺麗な京劇スタイルの殺陣になっているのが、お見事だし、素晴らしいと思いました。
この映画が公開された頃は、時代劇のカンフー映画が下火になって来た頃なので、あのケンカファイトは、後の現代アクション映画で繰り広げられるであろう、激しいフリースタイル、いわゆるマーシャルアーツスタイルへの路線変更を見据えたもので、予行演習、あるいは、布石だったのかなって、勝手に、思っています♪
