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男はつらいよ 寅次郎子守唄のkazu1961のレビュー・感想・評価

3.6
▪️Title :「男はつらいよ 寅次郎子守唄」
Original Title :※※※
▪️Release Date:1974/12/28
▪️Production Country:日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record :2019-289 再鑑賞
▪️My Review
☆シリーズ第14作、今回のマドンナは十朱幸代
初代・森川信は病死により降板、二代目・松村達雄は病気により降板、 この作品から3代目おいちゃん(車竜造)の下條正巳が登場します。以後、最終作(第48作)まで下條正巳が演じます。三代目おいちゃんには、初代や二代目にあった「いい加減さ」「軽薄さ」「スケベさ」が鳴りを潜め、代わりに、いい加減な寅次郎の行く末を本気で案じる伯父としての「責任感」が色濃く出ていますよね。下條正巳の真面目な人柄が、独特のおいちゃん像に反映されていたんでしょうね。
博が工場で手のケガをしたところへ、寅さんが戻って来てひと騒動となります。やがて旅に出た寅さんは、佐賀県の呼子で、女房に逃げられた男(月亭八方)から赤ん坊を押し付けられ、呑まず食わずのまま柴又へ帰ります。赤ちゃんが高熱を出すが、とらや一家が恐れていたのは、寅さんが美人看護士の木谷京子(十朱幸代)と会ってしまうことだった…
ゲストは月亭八方、春川ますみ、そして懐かしい!!上條恒彦。寅さんが赤ん坊をおんぶしてるおんぶひもも懐かしい!!

ロケーション
● 群馬県 妙義山付近
● 佐賀県 唐津市 唐津くんち
● 佐賀県 唐津市 唐津神社
● 佐賀県 呼子町(現・唐津市) 呼子
● 佐賀県 呼子町 旅館 馬渡屋
● 佐賀県 呼子町 呼子港

▪️Overview
博のケガをきっかけに、中小企業に従事する人々の境遇や、看護士の労働問題の現実を描いている。彼らと対照的なのは、雇用とは無縁の寅さんの自由さ。赤ん坊を押し付けられた寅さんの戸惑いぶりと、マドンナと逢わせまいとする、人々のリアクション。マドンナ、木谷京子に十朱幸代。彼女が参加しているコーラスグループのリーダー、大川弥太郎に上條恒彦。“労働者の代表”のような弥太郎と意気投合した寅さんが、京子との仲を取り持とうとするが、果たして…

松竹映画『男はつらいよ』シリーズは、山田洋次原作・脚本・監督(一部作品除く)・渥美清主演で1969年に第1作が公開され、以後1995年までの26年間に全48作品が公開された国民的人気シリーズです。69年8月27日に第1作を公開したことから、シリーズの歴史が始まりました。83年、“一人の俳優が演じたもっとも長い映画シリーズ”としてギネスブックに認定。日本中から愛される作品として、渥美清さんが亡くなるまで作り続けられました。このシリーズは原則としてお盆と正月の年2回公開されたが、お盆公開の映画の春から夏への旅は、南から北へ、正月公開の秋から冬への旅は、北から南へ旅することが多かった。画面に映し出される日本各地の懐かしい風景が、シリーズの魅力の一つでもある。
観直して、往年の大俳優の若い頃が観れるのも楽しみですね!!
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