鬼才 ラース・フォン・トリアー監督の大傑作『ドッグヴィル』制作の舞台裏を追ったドキュメンタリー
必要最小限のあまりにも殺風景セットからなる異様な作品『ドッグヴィル』
出演者までもを狂わせてしまう前代未聞の怪作は如何にして作られたのか
その出演者達がスタジオの片隅に設けらた告白室でその心情を吐露していく姿を映す
ニコール・キッドマン、ポール・ベタニー、ステラン・スカルスガルドなど豪華キャストのカメラの回っていない舞台裏や、ラース・フォン・トリアーという男の人間性を垣間見ることができました
これだけの蒼々たるキャストにめちゃくちゃイライラされていてる監督を観るのは中々辛い
撮影中、ニコール・キッドマンの一声でシーン自体が変わってしまうという展開はかなりびっくり
結果的にそれが良かったとしても、この作品に限らずこういう事は少なからずあるのだろうなという現実にちょっぴりやるせない気持ちになりました…
続編である『マンダレイ』に彼女が出演しなかった理由がなんとなくわかった気がします
監督は心に持病を抱えていて、なかなか俳優達とうまく世界を共有出来ないと話してるのが印象的でした
そんな中、彼でなきゃ作れない作品をいくつも生み出していて、やはり鬼才というか天才的なトリアー監督は本当に凄すぎますよ…👏🏻
ただドキュメンタリーとして52分は短すぎた
もっと観ていたかったというのが本音
『ドッグヴィル』やトリアー監督のファンなら必見です☝🏻🔥
2020 自宅鑑賞 No.265 GEO