メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白の作品情報・感想・評価

メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白2003年製作の映画)

DOGVILLE CONFESSIONS

製作国:

上映時間:52分

ジャンル:

3.4

「メイキング・オブ・ドッグヴィル 〜告白〜/ドッグヴィルの告白」に投稿された感想・評価

本編凄まじかったけど、あれを撮るってなったらものすごい精神を消耗するんだなって思った。

ただその仕草や台詞を発すればいいだけでない。

裏側を観れるのはいいな。特にこういうひとが関わっている場合は。
とり

とりの感想・評価

3.0
本編にもある重苦しい陰鬱な空気がそのまま。こういうふうに出来た映画なんだなあ…。
ラースフォントリアーの作品は好きだけど、これを見て出演者への多大なストレスを感じた。
おどおどしていて不安な程、支配的になることもある。
鬱屈ベタニー in 言論の自由からのイディオッツのくだりが最高。
panpie

panpieの感想・評価

3.8
えー!
メイキングを別のDVDにするなんてずるい!
「マザー!」なんてあの素晴らしいメイキングが映像特典として入っているじゃないか!
ケチ臭い…
わざわざ別にするんだ…
でもこの当時はメイキングも後日発売みたいな感じだったのかな。
TSUTAYAで見つけてやっぱり借りてしまった。(^^;;


2002年1月スウェーデンで撮影が始まる。
あの線を引いただけの仮想の町ドッグヴィルの住人を演じる俳優たちに演技指導をするラース・フォン・トリアー監督。
普通ならこのシーンは誰と誰だけしか出ないから出ない他の役者は控え室で待機という事は「ドッグヴィル」では無く町全体も映すからどんな胸糞のシーンにも自分が演じなくてもその場にいなくてはならない。
グレースとチャックのあのシーン、「カット!」の声がかかってもその場から動けないニコール・キッドマン。
やっと起き上がると監督に歩み寄り抱き寄せられて泣いていた。
最近では悪役もこなすベテラン女優の域に達しているニコールの素の彼女を見れて良かったと思ったがメイキングを撮ってると知っての演技?
そんな風に思いたくない。
大女優でもこんなシーンは演じた後泣く事もあるんだ。
町の人達に酷い扱いを受ける映画の後半からニコールも精神状態が悪そうだったと共演者が語っていた。

トムを演じたポール・ベタニーも結構精神的にきていてかなりイラついていた。
このままだと降板しかねないと思う程「帰りたい」を連発していたし監督と今にも喧嘩が始まりそうな一触即発な二人の喧嘩に近いやりとりでポール・ベタニーも追い詰められていたと分かった。
あんな役なんだから無理もないけど。

見ていて辛くなるストーリーだけどこのメイキングを観るまで役者の気持ちを考えた事はなかったので皆普通の人間なんだと実感できて良かった。

あまりにも迫真の演技を見せられるとどうしても役者の嫌なイメージがついてしまってそれがなかなか払拭出来ない時もある。
チャックもベンもトムも他の映画にまた嫌な役で出ていたらやっぱり…と思ってしまう所だった。
悪役を演じてなんぼとそれに嫌悪感を持ってくれると役者冥利につきるのかもしれないけど今作は殺人犯とかではなくその辺にいそうな人間の嫌な面をリアルに演じていたからそういった意味でも今作見れて良かった。

監督が泣いている所もあってやっぱり「ドッグヴィル」は演じる側だけでなく制作サイドも相当追い詰められたんだなぁ。
こんな現場で皆仲良しこよしはおかしいけど監督も神経尖るんだ。
親しげに接してくるローレン・バコールを無視ではないが上手くかわしていたりしてもしかして本当に人間嫌いなの?とニヤっとしてしまった。
そうでないとこんな脚本書けなくないよなぁ。
ストーリーが胸糞なのにこの設定!
冒頭で売れないかもしれないと神経質になっていたし。

メイキングは良かったけれど1時間弱の今作を映像特典としなかった事で評価は少しマイナスにした。
トリアー作品を全部観てないので分からないけど「ドッグヴィル」の出演者は恐らくもうトリアー監督作には出ないんじゃないかと思った。
観ていない作品もまだまだあるのだけど続けては鑑賞する気になれない。
たまに明るい脚本書いて欲しいけどそれじゃあ監督らしくない。
ほとぼりが冷めた頃に他の作品をまた観る事にするとして正直今はしばらく離れたい。
忘れ難い強烈な映画だった。
og

ogの感想・評価

3.1
ポール・ベタニー特集19.5作目。
ドッグヴィルに出ている役者か、監督が好きなら見ても良いと思うけど、いまの時代なら多分特典映像だろうな。本当のところ、メイキングなのか?演出の入ったメイキング風の映像なのか?ラースくん批判されすぎじゃない?そんなもんなの?
真顔でキレてるポール・ベタニーからの慰めポール・ベタニーを見せてくれたのでよし。
ニコール・キッドマンはもちろん美しいんだけど、グレースを演じている顔よりもやはり会見している顔の方がだんぜんメチャクチャ美しかった。ドッグヴィルの中で弱く凡庸に見えるのは村人たちの視線だからなのか、村人にはグレースの内面などなにも見えていなかったからなのか。
riesz77

riesz77の感想・評価

1.5

このレビューはネタバレを含みます

金沢で1番大きいTSUTAYAで見つけた『DOGVILLE』のメイキング映像。これを並行して撮ってこうしてDVD化することで、どれだけあの作品が異質なのかがわかる。そしてラースフォントリアー監督の鬼才で異質で変質な様子がばっちり撮られている。狭い空間で6週間も撮られていることがどれだけストレスで堅苦しいのかがよくわかる映像だったけど、単に舞台慣れしてないだけにも感じた。ニコールキッドマンの役柄はともかく、懺悔室で作品や監督のグチをこぼす役者たち。逆にここまで苦労の詰まった映画だからこそ傑作になったのかもしれない。

別におもしろくないです笑
これを観るくらいならもう一回『DOGVILLE』を観てもよかった。
ののの

のののの感想・評価

3.3
売れっ子なのに、こんなツライ仕事して、
ニコール・キッドマン好きになりました。
僕はラースフォントリアー監督大好きなんですよ。

メイキング映像って、プラスの要素を押し出したり、キャストのインタビューでも作品に対して好意的に答えたりするのが一般的だと思うのだけど、
このメイキングは真逆。
キャストは現場が嫌になり愚痴をこぼしたり、監督は「俳優が怖い…」などと言い出してしまう。

「ドッグヴィル」と言う作品は一つの街の中で起こる人間関係の話なんだけど、
実際の街でロケをせず、広めのスタジオの床に「教会」「店」「家」とか書いているところに、ドアとかベッドとか簡易的な小道具が置いてあるだけの空間で撮影されている。

そのスタジオの隅にメイキング用の「告白部屋」という小さい個室を用意し、何か言いたい人はここに入って語る。
はじめは好意的なことを語っていた人たちも後半は愚痴と嘆きしかこぼさなくなる。

ラースフォントリアー監督がチームリーダーとて、目指すことと出来ることの解離が激しい方に見えた。
声小さいし、優柔不断だし、言っちゃいけないことポロっと言ってしまうし、みんなに愛想を振りまいて楽しくやってもらおうとするけど結局嫌われるし、威厳がないナメられ気質の人に見える。
頭の中にビジョンはあるからこだわりたいんだけど、こだわって撮り直そうとするとキャストにキレられる。
これが同じくこだわることで有名なフィンチャーだったら絶対にこうはなってないだろう。

けど作品としては最終的に魅力的なものばかりだからなぁ。
監督はこのままでいいと思う、
役者陣もうちょっと優しくしてあげてよ。
pika

pikaの感想・評価

3.5
仕切りのないセットで作られた革新的な映画「ドッグヴィル」の撮影所の片隅に置かれた「告白部屋」、その中でジワジワと追い詰められた出演者たちが疲弊しきった表情で「告白」をする。
カメラを意識した「役者」がする告白とは、いくら精神的にヘトヘトな状況とは言え本性ではないだろうところを、この映画の独特奇異な特性から多少なり隠された、いや自分でも意識していない「疲労により吐き出された愚痴」みたいなもの、そんな観客の「見たいもの」をカメラで捉えつつ、今作のメインはおそらくトリアー監督の人間性を見せたかったのだろう、役者陣の愚痴含め今作のテーマをドキュメントでなぞらえるよう意図的に演出されている。

告白部屋はこのドキュメントのためのものなのか、自分をさらけ出してしまうのに「さらけ出してくれない」と言われてしまうトリアー監督の、他者との付き合いづらさから生まれる「他者の本音を聞きたい」という欲求の化身なのか。

映画のドキュメントというのを超え、触れ合うことに意味を求め、触れ合わないことに意図が生じる人間関係という常識を端的に表現した一つの作品として興味深い面白さだった。
『ドッグヴィル』のメイキング

撮影中に置かれた箱の告白がメインかと思いきや、撮影の方がメイン。
監督と議論を交わす役者たちの熱がただただ良い