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ゾンビ・ソルジャーのkuuのレビュー・感想・評価

ゾンビ・ソルジャー(2007年製作の映画)
3.0
『ゾンビ・ソルジャー』
原題Outpost.
製作年2007年。上映時間90分。

不死者の軍隊と傭兵達との死闘を描いた米国製ホラーアクション作品。
主演は、レイ・スティーヴンソン。

ある装置を探すハントは、DCを隊長とする傭兵部隊に警護を依頼する。
向かった先は第二次世界大戦中に使われていた塹壕だった。
そこではナチス軍による実験が繰り返されていて、不死者を創り出していた。DC達に次々と不死者が襲い掛かり始める。
東欧の小さな村に召集された精鋭傭兵部隊。 彼らの任務はある男をある場所まで護衛すること。
そして、辿り着いた場所は第二次世界大戦時の遺物、古い塹壕だった。。。

ナチスが世界に大きな影響を与えたことは間違いない。
その印象をいまだに払拭することができない。
比較的小さな国が、奇妙な小さな誇大妄想家のハンドルを握って世界に挑み、そして炎上した。
あまりにも不条理な出来事に、誰もが下を見つめるしかなかったと思う。
歴史を振り返ると、当時は見えなかった彼らの姿が見えてきてる。
その一つに彼らは(特にヒットラー主導で)奇妙なことに夢中になっていたそうです。
ヒトラーはオカルトに傾倒していて、配下のもの古代の遺物を世界中から集めさせていたと。
また、西欧諸国とはかけ離れた科学分野の研究もさせてたそうやし、せやからこそ、映画の作り手は彼らを掘り起こし、彼らを題材にした奇抜な映画を作り続けているのかもしれない。
今作品は、現代の東ヨーロッパを舞台。
タイトな映画作りで、傭兵は小さな集団ながら、物語が進むにつれて彼らのほとんどがキャラ立ちして知ることができます。
彼らは個性やキャラ立ちというよりも『タイプ』と書く方が云いかな。
タイプを知ることができます。
彼らが誰であるかを把握するのに十分なほどよく描かれている。
これは無駄のない90分やと云えるんやと思います。
ストーリーは安定したペースで進んでいき、撮影と編集もしっかりしていたかな。
雰囲気を醸し出すサウンドトラックもわるくないし、いくつかのサウンド・ミキシングもめちゃレベルが高かった。
バンカーの中での銃声の響きは最高やったし、演技は全体的に良い。
小生が知っている俳優はグループのリーダー役のレイ・スティーヴンソンだけですが、全員がそれぞれの役で素晴らしい仕事をしていた。
筋書きにはいくつかの穴があります。
まぁあえて挙げるなら、例えば、なぜ今まで誰もこの場所にたどり着かなかったのか?この場所が隠されているわけでもないし。
また、クライマックスでは、それまでのシーンではしなかったことをゾンビがしているという事実もある。
でもまぁ、これらは全体的にB級作品として観たクオリティーからすれば些細な不満やと思います。 
また、今作品は限られた予算の中で何が出来るかを示す良い例じゃないかな。
多くのゼニは使われていませんが、賢く使われてるし、この種のものが好きな小生としては、個人的に90分を過ごすのには最適な作品でした。
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