ホイットモア大統領

ターミネーター2/特別編のホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

ターミネーター2/特別編(1993年製作の映画)
4.8
幼少期、ゴールデン洋画劇場でこの作品と出会い、俺の映画人生の方向性が決まった。

今の目で見るとアクションシーンもそれほど多いわけではない。
しかし、ここぞというところで挿入される、絶対的追跡者T-1000との死闘。
それに対峙する下位個体のT-800が、ジョン、サラ・コナー親子を守るために猛然と立ち向かう姿に、色んな意味で燃えないはずがない。

そして、前作では悪役だったシュワ=T-800が、次第にジョンの父親的存在になっていくドラマパート。
そのギャップを丁寧に描くことで、ラストのセリフが活きてくる…。

また、音声に関しては、もちろんオリジナル版でも良いが、前述の通り、TVの吹替映画で育った者としては、"玄田哲章=シュワ"なので、「地獄で会おうぜ、ベイビー!」の方が耳馴染みがいい。

そういった名セリフの数々を始め、ドラマ・アクション共に無駄なシーンが一切なく、'91年公開とは思えないVFXなど、SF映画の歴史に革命を起こした大傑作である。

※シュワは乗り物に乗りながらショットガンで鍵を壊す男選手権優勝者
※ハイウェイで事故が起きても、無傷の人を助けようとしてはならない