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マシュー・マコノヒー マーシャルの奇跡のtorakoaのレビュー・感想・評価

3.0
邦題からイメージするものからすると薄いかなと思う。
が、それでも生きていく、ということを「これが正解」とばかりに描いてなかったように思うし、彼らのやりきれない思いを描いていたし、薄味めな感じでよかったと思う。

明るくコミカルな感じで走り出していってから重くつらい面の描写が出てくるので、すわりの悪い感じもあったけど、それも「それでも生きていく」ということの表現な気もする。前向きな気分になれたらそれが恒久的に持続するというものでもないし。

マシュー・マコノヒー主演なのは間違いないが、町の外から来たマコノヒーと、チームと共にいながら偶然災禍がすり抜けたようになったことが重い十字架になっているサブコーチ、W主人公な感じになってて、意外と群像劇っぽい感じがある。原題はそういう意味でも名は体を現してるような。

MCUで羽背負ってる人アンソニー・マッキーが出てて、感情の発露といった演技がよかった。彼の友人の描き方、自分の時間は止まっていて世界から置き去りになったような気分を感じさせるのもよかったと思う。単純に好対照として配置しただけな感じではなく、それぞれの受け止め方があり、どうするのが正解ということはないと言われてる気分だったのもほんのり好印象。もう一人の、ほんのささいなことが気持ちを変えることもあるという描写も好きだった。

学長が何かかわいい。あと、ちらっと出てくるマスコットで笑ってしまった。何だろう。バッファロー?
ブラック・サバス『Paranoid』が使われてた。

吹替入。映像特典は学校のCMみたいなのと、色んなスポーツの多分著名コーチのインタとかで、メイキングやキャストインタ等はなかったと思う。何でこうなった。
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