だい

ベン・ハーのだいのネタバレレビュー・内容・結末

ベン・ハー(1959年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

めくるめくスペクタクル史劇!
かと思いきや!
終盤はただひたすらにキリスト教の奇跡を描く宗教賛美ドラマ!!!

最後の30分くらい、
主人公のがほとんど出てこないなんてことある?

3時間半も観た挙げ句、
「イエスの教えは尊い。信じなさい」
というテーマだけで終わられると、
さすがにガノンドロフの魔人拳を全力でワイラーに打ち込みたくなるレベル。


ただ、アクションシーンはマジでやばい!
CGも特撮もなくこんなん撮るの本気でクレイジーすぎる!

ガレー船が突っ込む!
車から落ちる!
たくさんの馬に踏まれる!

これ死人出とるやん?
出てないと逆におかしい。

今まで自分の中のキング・オブ・やばい撮影はポセイドン・アドベンチャーとフォードの駅馬車だったんだけど、
ベン・ハーによって塗り替えられたのである。


ってかさあ、
撮影面はアクションシーン以外もすごくて、
あんなセットどうやって作ったん!
とか、
エキストラ何万人おんねん!
とか、
あのエキストラ分の衣装作るの何ヶ月かかるん!
とか、
もはや人集めと、美術さんの苦労に思いを馳せるだけで途方に暮れそうになるのである。


ってかベン・ハーもさあ、
あんだけ復讐の念に全てを懸けるくらいなら、
最初にメッサーラの部屋に乗り込んだ時点で殺しとけよとか何とか。

結局最も救われないのは、
アリウス司令官なのであった。
宗教に目覚めるならまずアリウスを幸せにしてあげて!
だい

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