ローテクなSFって聞いてたけどシュールさが振り切れすぎてて結構ヤバいやつだった
なおこの場合のSFとは”sci-fi”ではなく”すこし-ふしぎ”である
砂漠と襤褸を着てる汚れた人たちしか出てこない画面はちょっとだけMMFRぽいけど、そこには爆発も戦闘もなく、あるのはマッチ命の異星人達に巻き込まれる男子2人（ロシア人建築技師おじさんとバイオリンの弾けないジョージア人青年のバイオリン弾き）のハートフル珍道中
差別満載で不条理なスローコメディだし、終盤でテンポが良くなって急に面白くなるけどそれまでが結構ポカーン
観てるこっちがどうしようってなるわ！！マーマに助けを求めたいのはこっちだわ！！な逸品
鑑賞中の混乱具合はザルドスといい勝負だけど本作は性的な話題がないからまだマシなのかなー
エンドが謎に良くて後味何故か爽やか
脱力感満載のテーマ曲とあのヘタクソな民謡？童謡？が耳に残る
見た目も言葉も変わらないのにひとつの物差しで支配層と被差別層が決まったりとか、おかしいでしょ？という、社会に対する問題提起/不満噴出って事だったのかなとは思うけど、35年前の彼の国の映画作品にしてはゲイっぽいシーンもあってかなり前衛的だったのでは
アニメ版の方がこの珍妙な世界観と独特の設定を受け入れやすいのでは…原作観たの失敗だったかなとちょっと思った
だってドヤ顔のおっさんがツァーク鳴らして動いて喋ってるのとか、どんな顔して観てたらいいのかわからないじゃないか…
実写はシュールすぎて、何というか人類には早過ぎた感ある
