Kamiyo

洋菓子店コアンドルのKamiyoのレビュー・感想・評価

洋菓子店コアンドル(2010年製作の映画)
3.7
2010年 ”洋菓子店コアンドル” 監督.脚本 深川栄洋

お菓子好きの僕には幸せな映画でした♪
沢山の洋菓子、美味しそ~☆
「60歳のラブレター」の監督です。

ケーキ店より築地の方が似合いそうな薩摩おごじょ
なつめ(蒼井優)のパワー全開のエンジンに引っ張られてゆく感じ、伝説のパティシエ十村(江口洋介)も生気を取り戻します。
蒼井優と美しいスイーツの数々がよく撮れていて、
それを見ることができるだけで満足だと思う。
やたら気が強く鹿児島弁でまくしたてる蒼井優を見ているだけで飽きない。
恋人を追いかけて、鹿児島から上京して来た、なつめ
東京の一流の洋菓子店「パティスリー・コアンドル」に
大きなトランクを抱えた、なつめが。オーナーシェフの依子(戸田恵子)に面談。パティシエ修業中の許婚 海と会いたいとお願いしたが、海はとっくに辞めていた。
依子はナツメを一つのスイーツを与えて、早々に追い払いたい。しかしナツメは、このスイーツの味に感激、見習いとして雇って欲しいと頼み込む。
素人ではない。鹿児島の実家は洋菓子店で父親の仕事を手伝っていた、と言って、まずは見本の一品を作る。
これも依子の欲するレベルではなかったが、なつめの情熱にほだされて雇うことになった。
なつめは純粋で、何事にも一生懸命ですが
勝気で、思ったことをはっきり言ってしまう娘です。
そのため、周りの人と衝突して、揉めてしまうことも。。。。。。でも、そのひたむきな姿が憎めず
応援したくなる女の子です。
なつめ役の蒼井優さんは色んな可愛い表情を見せてくれて
とても魅力的でした☆
登場人物達、皆、生き方が不器用な所があり、
あっちにぶつかり、こっちにぶつかり
揉めたり、落ち込んだりと。。。。。
ほんと、人生うまくいかないもんだと、共感してしまいました。
もがきながらも、なつめの一生懸命さが
周りの人達に反応して、
みんなが少しずつ変わって行くのが素敵でした☆

伝説のパティシエと呼ばれていた十村と出会うことに・・・
ドラマの影を象徴するのが伝説のパティシエだった
十村遼太郎(江口洋介)の存在。ある事件からケーキ作りを断念し、現在は評論家として生計を立てていた。
この江口の人物象があまりにも安手のドラマ然としていて残念。愛娘の交通事故死が転機となったのだ。
脚本に三人の名が並ぶが、通俗的な筋立てしか思い浮かばなかったようだ。もちろんオーナーシェフの
依子の突然の階段転落事故も同様。レビュー点数の低い人は、そのあたりを指摘している。
欲を言えば、
伝説のパティシエのケーキ作りのシーンをもう少し見せて欲しいと思いました。

何事にも率直な、なつめは、一言多いために損する。
先輩パティシエのマリコ(江口のりこ)は黙々と仕事を
する完全主義者、何かとなつめと衝突する。
マリコ役の江口のりこですが、まー無愛想(笑
しかも憎まれっ子役なのかひじょーに嫌~な感じ出してて
これがまたいい具合です。

穏やかな音楽で、映像もいい雰囲気☆
エンディングで流れた、
ももちひろこさんの「明日、キミと手をつなぐよ」素敵な曲でした♪
生きて行くことは失敗も沢山あって難しいけれど
喜びもある♪
人生って、お菓子作りみたいなものかも。
美味しいケーキとお茶で一息ついたら、元気だそっ!
そんな感じの、ちょっと幸せな温かい気持ちになれる映画です。
後で、絶対ケーキが食べたくなりますから
ご用心(^^)
Kamiyo

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