Hagieen

片腕必殺剣のHagieenのレビュー・感想・評価

片腕必殺剣(1967年製作の映画)
3.6
チャン・チェ監督、ジミー・ウォング主演。

金刀派の師であるチー・ルーフォンは敵の罠にかかり睡眠香をかがされる。師の窮地を使用人であるファンは一命を賭して救う。
チーは救われた恩に報いるため、残されたファンの息子・カンを弟子にし武芸者に育て上げる。

頭角を現したカンはチーの後継者候補となるが、兄弟弟子に疎まれ争いが起きる。争いを避けるべく身を引き隠遁しようとするカンだったが、兄弟弟子と師の娘ペイに絡まれ事故で右腕を失う。

瀕死の重傷で彷徨うカンはシャオマンという女性に救われ・・・

片腕を師の娘のせいで失うとかは金庸の神鵰侠侶そのままだし、金庸の多大な影響がうかがえる。
シャオマンが持っていた父の形見の武芸書が半分焼失していて、左腕の刀法しか残っていないなどもうまい。
※ご都合主義なんだが、武侠モノの主人公はご都合主義によって武芸を身に着けるのだw
敵も長臂神魔とか笑面二郎とか異名もキャラ付けとしていい。

50年以上前の映画なのでアクションが微妙だし、金刀派を破る秘策がヘンテコガジェット剣というのもキビシイ。
何よりもヒロインがあか抜けてない。
今日的な目線では厳しいのだが、プロットは悪くないのでまたリメイクすると良さそう。
ツィ・ハークの「ブレード」はアクションは良かったが重すぎたんだよなぁ。
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