大学を舞台にオタクがいじめっ子のスポーツマンに逆襲をしかける痛快さで大ヒットとなった「ナーズの復讐」の続編。正直、まあよくあるパッとしない続編なのですが、それでもあのキャラたちに「また会えた」うれしさだけで、それなりに満足してしまうのは前作でそれだけ愛されキャラが確立されていたということかな。そもそも低予算映画なので、興行的にも余裕で元をとるどころかガッツリ稼げており、その後もシリーズ化されています。

また会えてうれしいというものの、メインの二人のうちの一人ギルバートはほとんど出番がなく... 調べると、演じた役者さんが、あれは前作で完結しているものだと出演を嫌がった模様。そして三作目では役者交代、四作目ではキャラ自体が姿を消したそうです。

前作は大ヒットしたものの、賛否はかなり割れた作品。
その詳細が気になる方は前作のレビューで。
https://filmarks.com/movies/46817/reviews/152490558
本作では、その良いところも悪いところも薄まって、なんとなく前作のストーリーと要素を、場所をフロリダのビーチリゾートに変更してなぞってみましたという感じ。

なので、あまり驚きがない。あとは、コメディなのにほとんど笑えない。というのも、ジョークが滑っているのではなく、そもそもジョークが用意されていない。前作同様、敵・味方の男性陣どちらにとっても女性が都合の良い道具として扱われているのも気になる。

そうはいってもラストの展開はとても気持ちがよく、鑑賞後の後味はいい感じにほっこり。やっぱりこの製作陣は観客が心地よいと感じるツボを知っているなぁとつくづく思いました！

全国友愛会に参加するためフロリダのリゾート地を訪れたナーズ軍団が、またしても体育会系の迫害行為に苦しめられる。ヒエラルキー下部のジタバタ劇を描いている、人気シリーズ第2弾。

宿泊先を奪われた主人公グループが、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ、オトボケ珍道中を繰り広げる。良い意味で学園コメディから脱却しており、シチュエーション移動を利用した、「The 80's」とも言うべきナンセンス・コメディへと路線変更させている。

ナーズ軍団が「タレント性豊かな面白い奴ら」に変容しているので、格上を食っていくカタルシスは減退。だが、物語の舞台を広大な場所に移して、癖のあるキャラを新規に加えるという、続編映画の正しいカタチを踏襲している。

見目麗しいスレンダー美人のヒロインと、ゲップ君の導師となる怪しいジジイが、絶妙なキャラクター像を作っている。悪役のフェイスターンもまたプロレス的見地からグッと来るものがある。

前作で体育会系に勝利したナーズたち

今度は大学の代表としてフロリダへ！
そこではまた新たな体育会系たちとの戦いとなる！

くだらなさ、下品さを前作よりパワーアップさせてきました。
キャラクター1人1人の個性も生かされていると思います。

鼻汁師匠…