一回りも二回りも歳の離れた人と屈託無く楽しそうに喋っている若者を見ることがあると、心底尊敬する。自分にはとてもできないから。
マックスが物怖じすることなく大人達の世界に突っ込んでいく様は憧れる。憧れるけど、やっぱ、こいつとは関わりたくはないかな、、なんてことも考えながら笑いと涙入り乱れる最高の９０分だった。
マックスがロックオンする人物は当然揃いも揃って魅力的。
冒頭ハーマンのスピーチに始まり、彼らの台詞や会話、どこをとっても普通じゃない。
お父さんとの「お前は海に恋する航海士なんだ」や、ハーマンへの「お前は何を救った？」の様にいかにもさりげなく名台詞が飛び出しまくるところに痺れる。
トンデモない人ばかり登場するのに、妙に皆人間くさい弱さがあって、だからか全編通して嫌いな人物が一人もいない。
そういえば、ウエス・アンダーソンの映画の登場人物に嫌いな人は一人もいない。
個人的に、
ウエス・アンダーソン映画ベスト
ビル・マーレイ映画ベスト
ローリング・ストーンズ使用映画ベスト
の三冠。
