サム

バットマンのサムのレビュー・感想・評価

バットマン(1989年製作の映画)
3.0
ティムバートンが監督した方のバットマン。当時ぶっちぎりの興行収入を叩き出し、今に至るまでのスーパーヒーローもの映画の認識を改めさせたらしい。リアルタイム世代でないのであまり実感が湧かないが、それだけで意義は大きそうだ。

全体的に王道な印象。個人的に強く印象に残るのはジョーカーがコミカルに小躍りしながら射殺するシーンくらいで、この作品はあまりバートン色が出てない気がする。ジャック・ニコルソン版ジョーカーは頭のイカれた中年という感じで、さすが絶対関わりたくないキャラをしてる。

美術や小道具の魅力は間違いなくあるものの、今はノーラン版があるのでさすがに時代を感じる。だから自分としてはノーラン版バットマンからの流れなら次作「リターンズ」も強く勧めたい。こちらは技術云々こえ、スクスク育った人には描けない独特な世界に満ちているので…。にしてもマイケル・キートンのビートルジュースでの三枚目奇抜下品キャラ→バットマンでは大富豪ヒーローという変貌具合はとても同一人物には思えないしスゴい。

ちなみに音楽はプリンスが客演している(イメージアルバムを製作し、劇中に幾つか挿入される形)。こちらはMTV全盛もあってインパクト大の「batdance」でアルバムを大ヒットさせた。映画とこのMVが相乗効果を産んだ結果、記録的な興行成績になったのかなとも思う。今は特典映像に全部ついてるのでぜひ。
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