サム

インサイド・ヘッドのサムのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.0
頭の中(インサイドヘッド)に感情がそれぞれキャラクターとして活動していて、新生活に伴う子供の感情の揺れ動きを、脳内を舞台にすることで(!)アクションアニメとして映像化した映画。

とても面白かった。トイストーリー3とか好きならこの映画も気にいると思う。ピクサーの、子供心の想像を大人(プロ)が最高の形で現実のものとして(もちろんアニメではあるが)描きあげるような話がとても好きだ。絵本のような形で脳の機能がストーリーに取り入れられていて、記憶・思い出・夢・想像力などを舞台に展開していく物語は唸る出来。もちろんその中でアニメーションスタッフも自由な発想で映像を暴れさせていて、見応えもたっぷりだった。

この映画、ポスターにもある通り元タイトルは「インサイド・アウト」(裏返し)だそう。納得のタイトルだ。結末、オチもすごく良い。オープニング数10分こそ「大人も楽しめる!」に「ほんとか…?」となってしまうが、終わると大人が見た方が面白い気すらしました。流石のピクサーでした。「余計なものなどないよね」(ASKA)という感じ。


雑談。色々あって吹き替え+字幕で鑑賞したのだけれど、基本的には子供向け映画ということもあってか、字幕より吹き替えのセリフまわしの方が圧倒的に冴えていて「ウーム」と考えさせられた。あと嫌いなものがブロッコリーとピーマンで分かれていて、これは欧米と日本、それぞれ子供の嫌いなものの代表として分けたそうだ。ブロッコリー苦手って、確かに日本人としてはイメージしづらいなって思った。そんなところも面白かったです。
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