サム

ゴーン・ガールのサムのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
3.8
デヴィッド・フィンチャー監督作品見ていこうシリーズ第二弾。

物語はロマンチックな回想シーンを多めにとって始まり、サスペンスらしく緊張感を含みながら歪んでいき、最低と最低を競い合わせるような展開が渦巻いて奇妙な結末を迎える。149分とみると長いけれど、最初の20分くらいで引き込まれてそのまま展開の乱れ打ちに一気に見終えてしまった。演技ふくめ性格が超強烈なキャラが出てくるが、もう絶対関わりたくない苦笑。

ただ展開が多いのもあって散漫な印象も受けた。切れ味よく展開してくというより滲むように進んでいく感じで、そこは好き嫌いの部分だろうか。見ててどんどん穴に落ちていく気分だった。暗いとか悲しいとか凹むでもなく気分が落ちる映画。アンニュイな時に見たい気がする。エンディングテーマの、無音じゃないけど何もない、ただただ不穏でそれは続くみたいな感覚が作品を象徴しているように思った。この曲もトレント・レズナーなのかな…すごい尾を引く。


あと、二人の女優のセクシーシーンがすぐカットされるけど素晴らしかった(おわり)
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