おらんだ

ソウ2のおらんだのレビュー・感想・評価

ソウ2(2005年製作の映画)
3.6
とある屋敷に集められた8人の男女。そこでは猟奇殺人鬼ジグソウによる死のゲームが行われていた。毒ガスがゲームの開始と同時に噴射され、2時間以内にゲームをクリアし、解毒剤入りの注射器を手に入れなければ死んでしまう。一方、警察はジグソウのアジトを発見するが…。

先に言っておきます。実はシリーズでこれしか観たことない。一作目のオチは散々各所でネタにされたせいでよく知っているけれど。しかし、単品として観てもそこそこ面白いのが凄い所。

ストーリーは屋敷で行われる死のゲームと、ジグソウのアジトで行われる会話劇の二つの場面に別れて進行する。ジグソウのアジトでは主人公の刑事がジグソウを取り調べ、屋敷では彼の息子がゲームに参加させられる。

ゲームの残虐性、痛々しさは言わずもがな。画面からダメージがひしひしと伝わり、思わず「痛っ!」とリアクションしてしまう。「嫌だなー。参加したくないなー。死ぬもんなー。」とは考えるけれど、まだエンタメとしてハラハラしながら観られるレベル。本気で目を覆いたくなるようなものでは無いのでご安心を。

一方、ジグソウのアジトでは突入した刑事たちとジグソウの攻防が…と思いきやジグソウ早々と捕まる。しかし、勿論それだけで終わることは無い。そこからジグソウと刑事たちの会話が始まるのだが、この会話が何ともスリリングで面白い。ジグソウの頭の良い感じがハンニバル・レクターを彷彿とさせる。

今や世に氾濫するデスゲーム系のはしり。複数人の男女が(一見)適当に集められて理不尽にも殺し合わされる作品の何と多い事か。しかし、大体がしょうもないオチのつき方。どうせなら、この映画の最後ぐらいインパクトのある終わり方して欲しいな。
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