「みんな元気」って邦題、これでいいのか?(原題はEverybody's Fineだから合ってるんだけど)…と思いつつ見始めて、見終わったらこの邦題の尊さが理解できた。
うん、この言葉がいい。
"みんな元気"という超単純な言葉に込められた、深い意味よ。
家族間の愛があるが故に起きてしまった、ディスコミュニケーションとミスコミュニケーション。
それに直面して乗り越えていくロードムービー。
家族の物語に終始ボロ泣き。
まずロバート・デ・ニーロ演じる、フランク父さんが最高だ。
デ・ニーロのマフィアじゃない普通のお爺さんの演技が私は大好きだし見どころ。
妻を亡くして一人暮らしのフランク。
朝から家事をこなし、スーパーで子供達との食事会のために食材やワインを買う。
るんるんで食事会の準備をするフランクがかわいい。
しかし、全員来れなくなってしまう…寂しそうな姿に胸がギュッとなる。
子供達を演じる俳優陣も、ケイト・ベッキンセール、ドリュー・バリモア、サム・ロックウェルと豪華でデニーロとのやりとりが良い。
結末はちょっとハードで悲しいけど、健全な家族の形を取り戻しハートフルな気持ちになれた。
「マイ・インターン」のデニーロが好きな人におすすめの名作だと思う。