まず、ボーにめちゃくちゃイライラする。
何も自分で決められなくて、鈍くて、おどおどしてて、猫背でのろのろ歩く。
全く共感できない。
もっとシャキッと速く歩けや！とイライラしっぱなし（笑）
しかし、走るとめちゃ速いのが笑える！
歪んだ愛情で支配的な母親の影響が継承されるお話し。
アリ・アスターは一貫して家族の危うさ、ろくでもない一面を誇張して表現し続けてる。
その表現の仕方が、今回はあんまり好きではなく、くどく感じた。
3時間はさすがに長く、中盤は何度か寝てしまった…。（特に劇中劇）
ヘレディタリーが洗練されてる印象で監督の作品の中では1番好きだけど、もちろん監督としては洗練させる気など毛頭なく、こってり描きたかったのはわかる。
オープニングの恐怖の演出は、他にない怖さがあって凄まじかった。
そこから序盤のスラム街のシークエンス、ボーが車に轢かれて暗転するまでが1番好きだった。
バカでやばい人しかいない。警官もバカ。
なぜあんな酷いスラム街に住んでいるのか謎。
風呂場で、天井におっさんは大爆笑。
いや、意味わかんない。
母親と対峙するクライマックス。
母親が、あの手この手で想像以上にしつこくボーを追いつめてきて、尺も長い。
母の愛情や気持ちをボーがどんなに無下にしてきたかという、独りよがりで異常な主張をこってり展開してくる。
はっきり言ってうざい。
そして父親の正体が意味わかんない。
監督の目論見通り不快な気持ちにはなったと思う。
「ふざけんなよ」って半笑いで呟きながら、帰った。
