たけちゃん

マン・オブ・スティールのたけちゃんのレビュー・感想・評価

マン・オブ・スティール(2013年製作の映画)
4.2
スーパーマンとは何者なのか?


ザック・スナイダー監督 2013年製作
主演ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス


今週、23日に「ジャスティス・リーグ」がいよいよ公開になりますね~!いやぁ、楽しみだなぁ。
フィルマのみなさん、比較的、マーベルファンって方が多く、DCに厳しい印象ですが、僕はそもそもアメコミ映画ファンなので、昔の作品も含め、みんな好きなんですよ~。

なので、DCEUも全く嫌いになれない( ¯−¯ )フッ
粗があるのも分かるし、ファンじゃないと、なんのこっちゃ分からん……って気持ちも分かりますよ。それも含めて味なんですが……(笑)

なので、今回は少しでも好きになってもらえるように、DCをめっちゃ擁護するレビューを書きたいと思います!




まずは、【今更聞けないDCとマーベル】

DCは「DCコミック」と呼ばれるコミック会社で、創業は1934年まで遡る老舗。1937年に「Detective Comics」が創刊され、2年後には「バットマン」が始まりますよ。他の主な作品は「ワンダーウーマン」「ザ・フラッシュ」「グリーン・ランタン」「グリーンアロー」などがありますね。

マーベルも同様に1939年に「マーベルコミック」の前身「タイムリーコミック」が創刊します。マーベルと言えば、「スパイダーマン」「キャプテン・アメリカ」「X-MEN」「ファンタスティック・フォー」「パニッシャー」「トランスフォーマー」など、やはり錚々たるラインナップ\(^o^)/

この2つがアメリカの二大アメコミ出版社で、最近は映画化作品でも競い合っているのは、みなさんもご存知の通りです( ˘ ˘ )ウンウン

実は、マーベルは1997年に一度倒産したのですが、2009年にディズニーに買収され、そこからは飛ぶ鳥を落とす勢いで、DCは今では大きく水をあけられた印象です!頑張れ、DCEU\(^o^)/



【今更聞けないスーパーマン】

そもそも、スーパーマンとはクリプトン星人で、本名はカル=エルと言います。地球での名前はクラーク・ジョセフ・ケントと言い、デイリープラネットに記者として務めています。


僕はスーパーマンと言えば

「鳥だ!飛行機だ!いや、スーパーマンだ!」

のテレビシリーズを見て育っているので(とは言っても、再放送)、空を指さしながら叫んじゃうよなぁ(笑)
初代スーパーマンのジョージ・リーブスは役のイメージが強すぎて、その後が続かず、番組終了後に自殺したようです(T_T)


そして、映画のスーパーマンと言えば、やっぱりクリストファー・リーブです。監督はリチャード・ドナーで、これぞ娯楽映画という作品でした!
僕はクリストファー・リーブのスーパーマンはリアタイなので、青春の1本ともなりますよね。これはいつかレビューします( ˘ ˘ )ウンウン





それでは「マン・オブ・スティール」のレビューです。
今作はザック・スナイダー監督によるリブート版スーパーマンの第1作です!


ザックの映画で素晴らしいのは、なんと言っても、「クリプトン星」の描写ですよね~。過去のスーパーマンでもクリプトン星について語られることはあったけど、こんなに詳細に描かれたことはなかった。これ以外にも、クリプトン星の文化や言語、文字など全てを作り上げたそうです。
科学技術は進んでいるのに、意外にも日本の封建時代のような身分差別があったりとか、子供は自然分娩ではなく、必要に応じ、収穫物のように取り上げられるとか、面白い設定がありました。
セットの背景に描かれている文字は、全てきちんと訳せるものだそうですよ。凄すぎません?



クリプトン星の太陽は「ラオ」と呼ばれる赤色巨星で、太陽の5倍の質量を持つ。また、星齢も130億才と太陽よりも2倍以上古い恒星です。クリプトン星自身も80億歳と地球よりも古い惑星なんです。そして、資源を取り尽くして、枯渇してしまった死せる星となりました。これらは将来の地球を暗示しているのだそうですよ。


それに対し、地球の太陽は若い星なので、エネルギーに満ち、それがクリプトン人にスーパーパワーをもたらすことになっています。


スーパーマンの胸の紋章は、スーパーマンを表す英語の頭文字を取っての「S」ではなく、「エル家」の紋章を表し、その意味は「希望」です。そもそも、家柄的にも正義のヒーローなんですよね。これを表すために、映画ではクリプトン星の言語を構築したんです。すごいなぁ!



内容は「スーパーマン・ビギニング」といった感じで、地球にやって来て、クラーク・ケントとしてケント夫婦に育てられたカル=エルが、自らの出生の秘密を知り、スーパーマンとしての自覚を持って立ち上がるところが描かれています。


しかし、スーパーマンと同程度の能力を持つゾッド将軍との戦いは、メトロポリスに壊滅的な被害をもたらし、それが次作「ジャスティスの誕生」に繋がっていきます。それについては、次のレビューで書きたいと思いますよ( ˘ ˘ )ウンウン



クリプトン星の父親ジョー=エル役はラッセル・クロウ。科学者であり、戦士でもあるので、すごく威厳がありました!過去イチでカッコいい父親でしたよ。

地球での父親はケヴィン・コスナーです。こちらも義の心を持った素晴らしい男性でしたね。凄い親を持ってます。さすがスーパーマン(笑)

また、地球での母親マーサはダイアン・レイン。僕はダイアン・レインが大好きなので、年はとったけど、出演は嬉しかったなぁ。




スーパーマンって救世主ですし、イエス・キリストのメタファーだとは思うんだけど、あまり宗教色は読み取らなくてもいいと思うんですよね。確かに、異星人のカル=エルが地球人の中で育つのは、エジプト人の中で育つイスラエル人のようだし、多くの試練を受ける姿は、預言者的でもある。でも、そうなると、日本人の僕らにはもっと理解しずらいものになるので。楽しんでこその娯楽映画でしょ( ˘ ˘ )ウンウン


ザックのスーパーマンは重くて暗い、悩めるヒーローですが、それでも、僕はこの路線、嫌いじゃありません。みなさんももう少しだけ、シリアスDCにお付き合いくださいませ(。・ω・。)ゞビシッ!!