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華麗なるギャツビーのmichiのレビュー・感想・評価

華麗なるギャツビー(2013年製作の映画)
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正直な感想は、加工の主張が強すぎて興醒めでした。技術もそれを駆使するセンスも凄いことだし、コンピューターを否定するつもりはなく、あくまで好みの問題ですが、作り物っぽさがいちいち気になりました。
一方で、こういうのを観ると、VFXなしにものすごい豪華さや美しさや迫力など表現していた昔の作品がどれだけ凄かったか…という尊敬の気持ちが改めて湧き上がります。自分の中で好みが分かれるのも含めて、リメイクものを比べながら観るのはおもしろいです。

ニックが書く小説での語りがベースに話が進むせいか、表現が説明的で、観て読み取れることまで全部言語化されている感じはちょっと疲れる。
ニックは小説を書いて少し落ち着いたのかな。ちょうど良い関係が築き上げられていただけに、ニックも辛かったでしょうに。

最後はやはりやりきれない。あんまりだ。ギャツビーのピュアさというか盲目度は他のバージョンより遥かに高く、バカみたいにデイジーの愛を信じていて、それであの仕打ちなので本当に居た堪れない気持ちになります。

登場シーンもインパクトあるけれど、話がこじれてきた時のディカプリオのブチ切れっぷりが最強です。
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