ふしみあい

LOOPER/ルーパーのふしみあいのレビュー・感想・評価

LOOPER/ルーパー(2012年製作の映画)
4.0
タイムループの仕方がめちゃくちゃかっこいい映画。
そのほかの映像もテンポ良く画角広くて格好いいものばかり。そしてもう最初から設定が好き。タイムループものはややこしいのが定石だが、この作品は割とわかりやすい。そしてそれこそが最大のネタバレであるというオチ。

子供の叫んでる顔が怖い。全然好きになれないぞ子供、と思わせといて可愛いところもある、子供。
ジョセフ・ゴードン・レヴィットとブルース・ウィリスを同一人物にするというのは少し無理があるような気がしないでもないが、なかなかジョセフが寄せていってて30年前、後の自分、という風に見るからすごい。

少し未来のSFだが割と世界観の構築はガバガバで、街並みとか服装とかは普通なくせになんだそのパソコンかっけえ、とかコピー機のスマートさ!とか、そういう小物にはやけにこだわっている。その反面、劇中のバイク格好いいけど、既存のものを浮かせただけやん、とか、トラックは普通に走るのかとか結構ツッコミどころ多め。

世界観とかはともかく、設定の時点ですごい面白いし、何より未来の職業、ルーパーという人々が本当に格好いい。ジョセフ似合う!
何か稲妻が光って〜、時空が歪んで〜とかじゃなくて、パッとその場に現れる30年後の人々の不気味さと絵的な気持ち悪さと衝撃に目が離せなかった。
ところどころ使われるスローモーションや、逆に目薬タイプのクスリをキメるシーンなど、緩急がとても良かった。
そしてその技術的な部分に負けず劣らず、しっかりとしたストーリー。ぜひネタバレしないで見て欲しい。ジョセフもブルース・ウィリスも大好きだー!最初はがっつりなサイエンスフィクションから徐々に切ない人間ドラマになっていく系SFです。