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レ・ミゼラブルのJINのレビュー・感想・評価

レ・ミゼラブル(2012年製作の映画)
4.8
実はミュージカルは苦手な方で、途中で踊り出されでもしたら大笑いしてしまってどうしようかと(笑)
幸いこの作品はそうゆうことはなく、全編を通して歌に徹するという真のミュージカル映画だった。
原作小説を忠実にと言うより、それを元にしたミュージカルに忠実らしい。
それでも最初は歌で物語が進行していく様にどうも気持ちが入って行けず、慣れるまでには時間が必要だった。
ヒュー・ジャックマン、ラッセル・クロウ、アン・ハサウェイ、この人達ってこんなに心を揺さぶる歌が歌える人達やったんやね。
実際に歌いながら撮影してるって言うんやからたいしたもんやと感心。
考えたら説明台詞やモノローグといったことも不自然さを感じるもので、いっそのこと開き直って全編歌で表現するっていうのは潔いことなのかもしれないなんてことを思ってしまった。
内容はさすが長年愛され続けてる作品の力強さみたいなのを感じた。
余計なものもなく、音楽は川の流れの如く止まらない。
音楽だけでなく映像も美しかったし、映画館で観る価値のある映画やと思う。
人生って何ぞや?幸せって何ぞや?運命とは何ぞや?人間関係とは何ぞや?それぞれの役柄の視点に立つと、いろんなことが頭をめぐったけども、ジャン・バルジャンの生き方に大変感銘を受けた。
舞台から今度はスクリーンの向こうに完全にその時代にトリップしたかのような壮大な世界を作り上げ、その上でここまで徹底したミュージカル作品を作ったことが素晴らしい。
歌も皆上手い!!
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