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それいけ!アンパンマン 勇気の花がひらくときのドントのレビュー・感想・評価

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99年。パワーの源「勇気の花」を冒頭いきなり潰そうと画策するばいきんまん&ドキンちゃん、いつも通りアンパンマンによりやられ地球外に飛ばされ(ナチュラルに大気圏外に出るな!)、ドキンちゃんは決まりきった王族の生活にうんざりするキララ姫の星、ばいきんまんは鋼鉄の星に落下し……
通算11作目の本作の魅力はやはり冒頭から最後まで完全に「アンパンマン潰すモード」で動くばいきんまんだろう。星の民を煽動し非行型巨大もぐりんを建造、その後お礼代わりに星を半壊。地球ではビーム、ミサイル、砲撃で街を燃やし、住民からアンパンマン号に勇気の花に他パンズまで全潰し、ついには工場まで破壊し人質をとってアンパンマンに炎の中に飛び込めと言う、う~んこの外道最短最善手の数々よ。そのくせ喋りはいつも通りなのだから最高だ。
王女としての分刻みの毎日に苛立ち、恋を知り恋に破れるキララ姫の若さも観ている者に「なんだこいつ!」とは思わせぬバランス感覚でうまいことやっている。アンパンマンとの恋愛?シーンには賛否あろうが自分はよいと思った。大気圏突入からのパンチの下り以外に気持ちよく動く絵ではないが演出と音と音楽がとにかく素晴らしい。
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