ホイットモア大統領

シュガー・ラッシュのホイットモア大統領のレビュー・感想・評価

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
4.2
『シュガー・ラッシュ:オンライン』の予習として鑑賞。恥ずかしながら初見。

と、その前に、本作も主人公が(オリジナル版だと)ジョン・C・ライリー。
その前に観た『マイル22』もマーク・ウォールバーグ主演だったし、どんだけ俺は偏った人選で回してんだwww

本作のテーマは「異質・特別」。
ハリウッドの昨今のトレンドである「LGBT」や「差別」を7年も前に、しかもアニメで扱っているのが興味深い。
そして舞台となるレトロ・ゲームも、今の目で見ると「異質」と言えるので、この辺の “組み合わせ ”の巧さも評価の所以かと。

また、そのテーマを、悪役であるが故、同僚たちからは不当な扱いを受け、英雄であるフェリックスに嫉妬してしまう主人公ラルフを通して、
「ズルをしてまで得た成功は本当に幸せか?」/「他者の成功を真似ることは自分にとって幸せなのか?」
と問いかけされ、「自分が自分であること」の意義を再認識させてくれる。

もちろん、ヴァネロペのキュートな魅力やラルフとの友情、フェリックスとカルホーンの恋愛に、ゲーム内の小ネタと、1本の作品として見ても楽しめる箇所が満載!

つまり、テーマ性とエンターテイメントが高次元で両立している傑作!
これ、各学校は道徳の授業とかで見せるべきじゃないかな?ディズニー作品だからウケも良いと思うし。