ゼロ

シュガー・ラッシュのゼロのレビュー・感想・評価

シュガー・ラッシュ(2012年製作の映画)
4.0
ゲームの世界の住人はどんなことを考えて、生きているのか。

ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ製作が贈るアニメーション映画。舞台はアーケードゲームの中で、スポットライトは悪役のラルフに当たっています。テーマは「自分の役割」となっています。

導入部としては、2012年のとあるゲームセンターでは、ゲームキャラクターたちが意志を持ち、ゲーム世界をつなぐ「ゲーム・セントラル・ステーション」を辿って他のキャラクターと交流していた。アーケードゲーム「フィックス・イット・フェリックス」の悪役ラルフは、今の境遇に不満を抱え、自分もヒーローになりたいと思っていた。

ゲームキャラクターが多数登場するので、日本のゲームキャラクターも多く登場します。一例として『パックマン』『ストリートファイターII』『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』『マリオシリーズ』『ソニックシリーズ』から登場しています。あの往年のコナミコマンドがあったり、キャラクターが時代により動き方を変えるなど力が入っています。

物語としても悪役のラルフとヒロインのヴァネロペ・フォン・シュウィーツの成長ものとして優れています。多くの要素を取り入れているので、ごちゃごちゃしているようにも見えますが、最後はラルフに取っての「自分の役割」を見つけて完結しているのは見事です。

子供も大人も楽しむ要素のある素晴らしい映画でした。
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