Kaoru

ザ・マスターのKaoruのレビュー・感想・評価

ザ・マスター(2012年製作の映画)
3.5
トラウマを持った帰還兵と新興宗教の教祖が出会う話。なんかもうこの設定からヘヴィよね。とても重くむつかしぃ内容だけれども帰還兵と宗教ってまるでアメリカの象徴のような感じだわ。

以前まではホアキンを観るたびに、偉大な役者を兄に持ち常に比べられるというのは一体どんな気持ちだろぅと考えずにいられなかった。
それはアタシが死ぬほどリバーが好きだったといぅだけなのだけれど、それは昔の話。「Walk the Line」を観てからは、目で演技をするのがこんなに上手い俳優なんてそぅいなぃんじゃないかしら、と思ってしまぅ。もぅずっと前からリバーの弟ではなくなったなぁと思った。

余談だけれども、戦争っていぅのは戦う人にとっては一種のトランス状態に陥ることが必要かもしれなぃ。精神的にギリギリのところまで追い詰められるのだろぅからやっぱり狂気じゃないとやってられなぃのではなぃかしら。危機迫るこの時の興奮状態と(言っちゃ悪いが)オルガズムに達する状態は似ているとも言うし。だからその興奮を発散させるため、古代から近代まで多くの戦場であったように娼婦という役目が生まれたのかもしれない。冒頭の砂で作った女体fuckのシーンは衝撃だった。

とにかく、ホアキンとフィリップの演技がすさまじくて、それだけで観てもいぃんじゃなぃかしら。
レディへのギター、ジョニー・グリーンウッドの音楽もステキです。

何を信じようと、誰を信じようと結局、自分という乗り物は自分にしか運転できなぃんだなぁ。そぅ感じたわ。
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