Kaoru

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのKaoruのレビュー・感想・評価

4.0
セリフが少なく長回しが多くて意味不明なところもププってなるところもある作品。
そしてまさかのシーツのおばけ笑。このセンス、とっても好き♡

物語の中心はミュージシャンのCとその彼女のM。なんでCとMなのかっていうと、演じたのがケイシー・アフレックとルーシー・マーラだから。推測だけれど多分そう。そんなことくらい普通にやるくらい遊び心いっぱいの監督なんだと思う。

最後のお手紙はルーシーが誰にも知らせずこっそり書いたものなのですって。だから中身は本当にルーシーとケイシーしか知らない。それを一生懸命カリカリカリカリやるあれが大好き。

あんなんだったら、別に中身はケイシーじゃなくてもいいわよね?笑。で、いろいろ調べたら、本当に最後までケイシーだった。素敵な容姿をお持ちの一流俳優にほぼ半分以上シーツを被せて演じさせる監督の度胸もすごいし、やっちゃうケイシーもケイシー。
ベンベンの弟ってもう誰も思わないわよね。

この作品は台詞や音楽やアクションでいろどられてない。とにかくCを見つめるまなざしが優しくて、人の感情がとっても丁寧に描かれてると思った。いろいろあぁだねこぅだねって話せる余地を与えてるところが本当に素敵。

邦画の多くは説明しすぎ!本当そう思う。
心の内をペラペラペラペラと独り言で言わないと、伝わらないと思ってるかしらね。バカにしないで頂戴。

ってそんなことを考えさせられた作品だったわ。
Kaoru

Kaoru