スタンリー・キューブリック監督による冷戦時代における世界の情勢についてのブラックコメディ。
原題、邦題長いです。
キレてます!
キレキレです!
軍人や政治家達の危機的状況に対する認識の甘さ(等の本人は真剣)とそれぞれの国家感を体現するような思想の暴走が最高に黒い笑い、面白さに到達しました。
特筆すべきは、三役を演じきったピーター・セラーズ、役の演じ分けは頭がおかしいとしか思えないくらい最高です。
オープニングクレジットのフォントから始まり、核爆弾を積んだ飛行機の機具の映し方や、会議のセットは自分好みでした。
アラン・ムーア氏の「ウォッチメン」然りですが、監督は冷戦が何か神的な力によりしか止める術が無いと考えていたようですが、現に人間の手により一応は冷戦が終結している今があるということが最も興味深い点だと感じました。