ふしみあい

キャビンのふしみあいのレビュー・感想・評価

キャビン(2011年製作の映画)
4.2
五人の若者が出てくるシーンは死霊のはらわたや悪魔のいけにえなのに、そこに意味深な研究所が挟まれる。
ただのオマージュ映画かと思いきや、死霊のはらわたや悪魔のいけにえとはまた違った新しい映画だ、という印象を受けた。

正反対の要素をぶつけたら面白いものができるというのは定説だが、今回の場合は恐怖と笑いだった。不穏なシーンや驚かせる演出の後、ふとバカバカしくなって笑い飛ばすシーンが挟まれる。緊張と緩和の連続でとても面白かった。

五人のキャラもめっちゃイイ。最初、あれ、絶妙に可愛くないな〜と思っていたヒロインが後半どんどん良くなっていくし、金髪バカはとことんバカでその子と付き合ってる筋肉バカもテンプレートすぎて笑う。
のちに明かされる五人の役割とか、この五人を見つけてから決めたでしょってぐらいぴったり笑
そんな都合のいい五人組そうそういるかなあ

最後に残る二人が山小屋の秘密に辿りついてからの怒涛の展開が凄まじい。
え?!そういう設定?!という感じだったけど、容赦ないモンスターっぷりで画面がとんでもないことになる。
そこからのパーティの悪ノリ感がすごい。でも全然不快じゃなく一瞬だけしか映らないモンスターも一瞬でわかるおぞましさとか雰囲気とかがちゃんと作り込まれてるから、チープ感が全然ない。

最後のカットは何だかわからない感動と切なさが残る。さっきまでのパーティ感どこ行った…。魅力的なおじさんたちも切ない感じ出してくるから困る。楽しい映画だった!