ねまる

アンナ・カレーニナのねまるのレビュー・感想・評価

アンナ・カレーニナ(2012年製作の映画)
3.3
不朽の名作文学系の恋愛モノ。
私がこの良さを理解出来るようになるまではあと3回人生が必要。

主人公の自分勝手さにどう考えても共感することが出来なくて、
いや共感はしなくていいんだけど、何考えているのか理解すら出来なくて、
彼女をどう観ていればいいのやら。

彼女の周りの2人の男性の気持ちのが、
よっぽど綺麗で澄んだものだったので、
余計振り回される彼らが可哀想で。

ジュード・ロウ(元夫)とかすごく良いんですよね。
あのジュードが、美しさを消し、愛のない夫を演じているんだけど、
自分が影であることの理解と、1人の人として彼を描くのが上手かったね。

不倫を
認めたくない、認めることで自分が寝取られたということを認めることになるから
離婚したくない、円満な結婚生活が社会での地位を保つから。
不倫されたくない、妻が不倫しているという噂が社交会で広がるから。

彼がアーロン・テイラー=ジョンソンの登場によって、浮気されるというのは被害者の側ではあるんだけど、
裏にある男の心情が見え隠れする感じ。
彼自身は善人ではあるんだけどねー!

いくら相手がアーロンでも、ジュード・ロウが旦那じゃあ不倫しないだろうという不安を払拭させる、なるほど。

そして、圧倒的魅力なアレクセイ。
こんなの出会ってしまったら人生終わり。
青い眼、白い肌、整った顔、そして仕草や動きも全部が魅力をはなっている。
魅力的な役者の魅力的な役ってもう敵いません。
人間よりの天使♂
違うことのない、ただ一途な愛。
魅力的過ぎるのにピュアだなんて、存在していると信じることが難しいもん。

男性2人があまりに素晴らしいもので、
2人が同時に存在しているシーンが1番眼福で素晴らしかったっす。

それから、アリシア・ヴィキャンデル!
天使よりの人間♀
出ていると知らなかったから嬉しい誤算。

全て、セットと衣装にこだわりを感じて、
ストーリーとしては好みではなかったけど、良かったかな。
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