おらんだ

清須会議のおらんだのレビュー・感想・評価

清須会議(2013年製作の映画)
3.6
巷で話題の「本能寺の変」の後の話。山崎の戦いで、秀吉が光秀を倒した後に行われた織田家の後継を決める会議。柴田勝家派と羽柴秀吉派に別れて、各候補を擁立し話し合う。

キャストは概ねハマっている。特に「渇き」の人とは同じとは思えない、役所広司の脳筋馬鹿の演技がたまらない。粗野で質実剛健ながらオツムの足りない感じ。
大泉洋の剽軽で軽薄でずる賢い感じも秀吉にぴったり。何気に、妻夫木の馬鹿次男役もハマってた。「渇き。」の時も思ったけど、この人ヘラヘラする役凄く似合う。
織田家の人間は役作りの為に付け鼻をしたらしいのだが、伊勢谷友介だけはそのまま行ったそう。鼻、高いもんなぁ。

ストーリーは、展開や結末を史実と変えるわけにはいかないので、キャラを動かしにくく、笑いに繋げにくい感じは受けた。しかし、限定された設定のあやふやな、「恐らくこうだっただろう」と思われる部分でしっかり笑いを取りに行く姿勢は凄く良かった。

「あの大物がこんな役で⁉︎」というのは三谷作品と年末の「笑ってはいけない」でのお約束。今作にもバッチリある。
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