滝和也

ライジング・ドラゴンの滝和也のレビュー・感想・評価

ライジング・ドラゴン(2012年製作の映画)
3.6
還暦手前!
まだまだ動ける!
やれるぞジャッキー!

ジャッキー最後の
アクション超大作と
銘打たれた作品!

走れ!転がれ!飛べ!
ジャッキー!

「ライジング・ドラゴン」

サンダーアーム龍兄虎弟、プロジェクト・イーグルと続くアジアの鷹シリーズの系譜を引くジャッキー大好きのトレジャーハンティングモノです。インディ・ジョーンズが大好きなジャッキーが自らのクンフーアクションと徹底したスタントを組み合わせたこのシリーズ。更に007的な要素やパイレーツ・オブ・カリビアンの要素を交え、最後のアクション超大作の名に恥じぬ作品に仕上がってます。

トレジャーハンターJCはアヘン戦争で諸外国に荒らされた円明園から略奪された十二支像を探す依頼を受ける。十二支像を巡り、略奪された国への宝物返還を求めるNGO団体、所有者たち、そして依頼した組織と挙虚実実の駆引きを巡らすJCたちだったが…。

出てくる人物が整理されておらず、そのハイスピードな展開により、ストーリーは正直ガチャガチャしていて余り良くないのは事実。目的や動機、キャラクターの掘り下げが全くない(笑)まぁ、ジャッキー作品にそこはあんまり要求しちゃ駄目です。

要は…誰か出てきてトラブル→アクション!と言う連鎖のスイッチみたいなもんです(笑)もう一回言います。要はアクションのトリガーでしかない(笑)

故にアクション連発!しかも往年のジャッキー王道のコミカルアクション。死にそうになりながら笑わそうとする、古くはバスターキートンに端を発する今ではジャッキーにしかできないアクション。

冒頭のローラーダッシュはジャッキーのアクションの流れを組みながら新しさがありましたし、お話の枕として007的な流れ。またその流れは洋館からお宝を盗み出す辺りもそう。更に絶海の孤島のトレジャーハンティングはパイレーツ・オブ・カリビアン的であり、インディの流れを組み、アクションはジャッキーらしさがある。ラスト前のクンフーアクションは正にジャッキーならではだし、ラストは007的なスタントからオチはやはりジャッキーらしい笑いと。

ジャッキーが好きなアクションとテイストを全部載せした様な…(笑) とは言え…全て一人でやれる訳も無くて、CG使用やコン・サンウら若手にも手伝ってもらいながらですし…ラストの定番NGシーンを見ると流石に往年のキレは…、無理からぬ事ですが、それでもこのタイミングでできる全てを投入して演ってるのがわかります。どうしても全盛期のジャッキーをリアルタイムで見てますので比べてはイケないんですが…それでもジャッキーの凄さ、懸ける意気込みの凄さはわかります。

最後のアクション超大作と銘打たれたんですが…結局ジャッキー未だにアクションやってます(笑) 当然本人の動きは落ち着いたモノですが、やはりジャッキーには死ぬまで何かやってほしいと思いますね。少しでも良いから。何時になっても、僕ら世代の憧れたスーパーアクションスターですから…(^^)
滝和也

滝和也