滝和也

ローマでアモーレの滝和也のレビュー・感想・評価

ローマでアモーレ(2012年製作の映画)
3.4
艶笑喜劇と言う
イタリアらしい
コトバがピッタリ

さらりと見れる
恋愛群像劇を
ローマと言う舞台で
豪華役者陣が彩る…

「ローマでアモーレ」

世界各地でコメディを展開していた時期のウディ・アレン監督作。今回の舞台はローマ。繋がりのない数組のご夫婦や恋人たちがそれぞれの恋愛喜劇を展開する。中にはちょっと下ネタな艶のある笑いがあって…ウディ・アレンらしさがありますね。

ウディ・アレン自体が人は如何にして恰好をつけようと所詮ケダモノでしょ…みたいな諦めとそれでも恰好つけたいみたいな皮肉が相まって物語を紡ぐのですが…まぁ舞台は愛の街ローマですからね…色んな楽しいかたちを見せてきます。

田舎から出てきた純朴そうな新婚さんに襲いかかる(笑)やり手娼婦とセクシーな映画俳優。やり手娼婦にペネロペ・クルス…。真っ赤な露出が派手なドレスで迫って来る…無理だわ。無理ゲー。食べられてしまう(笑)

娘婿を見に来たウディ・アレン自体が何故か婿の父の歌に夢中になり、シャワーを浴びながら歌う歌手としてデビューさせてしまう謎のストーリー。

もう一つはアレック・ボールドウィンが謎のキャラとしてつきまとい恋人の親友に手を出させるストーリー?これアレックホントに存在してたのかなと…言い訳の為に脳内に生まれたキャラか?それとも天使か?みたいに見えるんですよね…

もう一つベニーニ主演の理由なく突然マスコミに注目を浴びてスターになる男と言う世にも不思議な物語みたいな話が。まぁ次々と言い寄られてしちゃうと言う…(笑)来たらそりゃ…すえ膳食わぬは…といいますからね。

まぁ何ともテイストの違う話が同時進行でローマを舞台に進むのでまとまりはないし、ちょっと飽きちゃう部分はあったかなと。ペネロペ・クルスが出てくると目が覚めますがね(笑)カメラワークは楽しいし、統一された明るい画面は美しいし…。夜の場面がほぼないのも陽光のローマらしさなのかなと。まぁコメディ好きな方にはオススメかなと(^^)
滝和也

滝和也