強面vs強面!
ジョシュ・ブローリン
率いるヤクザな刑事達が
ショーン・ペン
率いるギャングと
血で血を洗う抗争を
展開する!
「L.A.ギャングストーリー」
第二次大戦終了後、ロサンゼルスを牛耳っていたギャング、ミッキー・コーエンを叩き潰す為に設立されたロサンゼルス市警特別部隊ギャングスタースクワッド(ギャング部隊)の戦いを描く史実を参考に描かれたクライム・アクション。
40年代後半のノスタルジーを感じる時代のディテールを再現しながらも、徹底して暴力的かつケレン味のあるアクションを展開。ゾンビランドでも見られたルーベン・フライシャーのセンスが光ります。ストップ&スローモーションもゾンビランドに使われていましたがこちらも的確に使用されていて、アクションを盛り上げます。
更に豪華すぎるキャストが素晴らしい。部隊を率いるサージ(軍曹)と呼ばれたオマラ巡査部長にジョシュ、彼を支える色男に若きライアン・ゴズリング。ライアンに惚れるコーエンの情婦にエマ・ストーン。
強面かつ一直線の暴力刑事は流石サノス・ブローリン。拳と銃で全てを片付ける役は似合いすぎ。
ライアン・ゴズリングは甘さのある役がやはり似合います。ラ・ラ・ランドの前に共演した作品ですね。こちらもお熱い仲(^^)エマ様の色気と共に素晴らしい(笑)
更にキャプテンアメリカでファルコン役のアンソニー・マッキー、アントマンでのコメディリリーフだったマイケル・ペーニャも。そして敵方のショーン・ペンの嫌らしさと迫力。圧倒的なスターが集まった豪華な布陣です。
個人的にはロバート・パトリック演じる早撃ちのマックス爺さんが最高ですね。王道過ぎて色々フラグが立っちゃいますが、ペーニャとのコンビも良いし、格好いい年上を演じてくれてました。あと部隊を組織する市警本部長にニック・ノルティ。48時間の刑事役から本部長の格に。大分年を召されました…。
キャラの個性もハッキリしていて、テンポも早いし、連続して変化に飛んだサスペンスフルなアクションシーンをぶっ込んでくるので飽きないし、楽しめるのは間違いない。
ただし…ストーリー、キャラが王道過ぎて新しさがないのが弱点かな…。そもそもこのジャンルにはデパルマのアンタッチャブルと言う金字塔が建ってしまっているんですよね。
ストーリー構成、起伏の付け方も似通ってしまうし、更にキャラ設定も似通ってしまう。ショーン・ペンは素晴らしい演技だし、文句をつけるわけではないですが、どうしてもボス役はデニーロがチラつく(笑)。演出もルーベンが得意にするスローモーションはデパルマも得意技で似通ってしまう。しかもあの駅の戦艦ポチョムキンオマージュは超えられない。
その部分を今風になった演出や技術、監督のセンスで迫力を増して、今の時代のスターで補っている感じになっていますし、基本的に王道好きなので楽しめたと思います。アンタッチャブルが好きな方にはオススメでしょう(^^)