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アイム・ヒアのtetsuのレビュー・感想・評価

アイム・ヒア(2010年製作の映画)
3.8
かつて、vice plusという動画サイトにて配信していたので、その時に鑑賞。

舞台はロボットと人が生きる世界。
これは2体のロボットと彼らの愛を描いた物語。

『かいじゅうたちのいるところ』『her』や、数多くのMVを手掛けたスパイク・ジョーンズ監督作。最初から最後まで顔が出ることはないもの、アンドリュー・ガーフィールドが、ロボットとして主演しているという贅沢な作品。

「自然」と対比するように「科学技術」を批判的に描く映画は多いけれど、むしろ肯定するような視点で、アナログな機械を人間臭く描いていたのが新鮮だった。

中盤、話が動き出してから、同じ展開の繰り返しになるのは少し気になったけれど、監督独自の世界観が素晴らしく、「他者への愛が自己への愛を飛び越える。」というメッセージが強く心に残る一作だった。
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