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命ある限りのfieldのレビュー・感想・評価

命ある限り(2012年製作の映画)
3.7
これも何度となく観てる、ボリュームあるけど。
恋に落ちるのに理由はない。年相応から十年の時を経て甘美な大人のラブストーリー。残念ながらヤシュ・チョプラ監督の遺作になってしまったが高齢さを感じさない情熱溢れる作品、素敵だ。
陸軍爆弾処理班の死なない男、無口で仕事熱心なサマル少佐の若さあるロンドンの恋。少しキザな性格だけど自然な演技で振る舞う姿はイケメン度が増してる。冬の装いも若々しくて格好良い。
婚約中の令嬢ミラ相手に個人レッスンから自然と深まる関係、父子家庭だった事もあるけど敬虔なクリスチャンが神様を前に一線越えられるのか。カトリーナのシリアスな演技や戯けた表情、歌い踊る美男美女が凄く絵になってる。
神様から愛を奪われ彼女から信仰を奪う恋模様の前半から軍人さんとしてジャーナリストのアキラと出会い記憶の断片を探る後半。
正直メインよりアキラのアヌシュカが良過ぎる。分かっていても飲み込むしかない状況は感情移入しやすいだろうな。オープンな性格の溌剌としたキャラクターで健気なのがグッと来る。持ち前の愛嬌に自然過ぎる演技で生き生きとしてる。
アキラも健気だが空白の時間や迷いを思うとミラも辛いよな。悲喜交々あるが安心して観れるラブストーリー、ロンドン・ラダック・カシミールの自然豊かなロケーションも美しい。弾き語りするギターリフの効いた最初の曲チャラも凄く好き。チョプラ監督へ捧げたエンディングも勿論素敵。
ミラの父アヌパム・カー、ミラの母と恋に落ちたイムランにワインの似合うリシ・カプール。
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