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Dabangg 2(原題)のfieldのレビュー・感想・評価

Dabangg 2(原題)(2012年製作の映画)
3.7
そのうち日本盤出るかもなんて淡い期待は捨ててやっと頼んだ。見開きのいいパッケージだ。
前作のショットで飾るオープニング、大胆不敵でチュルブルの弟だったアルバーズ・カーンに監督を変更してるけど初監督だったんだな。

都会へ新しく赴任してきたチュルブル・パンデーとその仲間たち。人間関係がフラットになってもこのアクションとキャラで行くんだ!という気概は感じられるかな。もしかしたらその辺も家族を描ききったとアビナウ監督が続投しなかった理由かも知れないが、身代金目的の誘拐犯と建物内でウェスタン調の曲にパワープレイのアクション、敢えてだろうが擬えるようにほぼ同じ構成で観客からは待ってました感が強いだろうな。大胆不敵でもパンジャーブ曲を着信音にした犯人もいるしセルフリメイクみたいだ。手を使わず自動だったがベルトをクイクイするダバングの歌もある。

妻ラジョーもチュルブルパパもいるし弟マッキーは相変わらず自堕落な生活をしてるが関係は良好で家族睦まじく暮らしてるのが嬉しい。ラジョーのソーナクシーさんのちょっと伏し目がちな表情も艶やかで静かな役柄だけど存在感がある。
政治家バッチャにプラカーシュ・ラージ、やはり悪役としての貫禄は流石。全然顔が似てない弟にディーパクさんだ。女性を追い回し嫌味な役柄で安定感のある演技力だったがやっぱり人の良さを感じる。早めの退場だったな。目障りなパンデーを敵視するバッチャと対立する構図もシンプル。

部下からはクンフー・パンデーと呼ばれてる通称ロビンフッド・パンデー、元と言っていい程丸くなった悪徳警官。妻が突き落とされ本来は涙脆いのに耐えるパンデー像も基本はそのまま、悪さは特になかったが悪徳だったからこそ悪者に対して自由が効く。ムキムキサルマン再び、上半身裸もありチュルブルらしい直接対決での締めくくり。
子が生まれ家族写真であのカメラマンも来たな。

スローを多用し銃も使った派手なアクションに歌とダンスも絵になる撮り方、大胆不敵でも踊ったムンニことマライカさんがカーキ色の警官の中心で華を添えるように踊ってる。ネオンたっぷりに写真と踊るカリーナ・カプールのシーンは豪華。格好良いかは置いといて上手く無い分真似し易さがある踊りも兄貴の可愛さが出やすいポイント。
ガラスに気付かず突進するお茶目さもある。

ニルマラが戻りやる気が出た弟マッキーが警察官に志望し職務をこなしてる。回想もあり大胆不敵でのクズな弟を更生させようとした兄からしても嬉しい限りだな、ここが一番良かったとこかも。マッキーもやれば出来る。起伏は少ないけど音楽も程よく掛かり、安心感にキャラ立ちしまくった兄貴、前作の陸続きとして観れば十分楽しめる。
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