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Thanga Magan(原題)のfieldのレビュー・感想・評価

Thanga Magan(原題)(2015年製作の映画)
3.6
リクエスト出したら追加してくれた!タミル映画。

甲斐甲斐しく夫を待つ身重の妻ヤムナ、職探しに父の事と全てが一杯一杯になって飲んで帰り突如泣き出す夫タミル。抱き合う叙情的なシーンから始まる。そしてラブコメの前半とミステリー感のあるシリアスめな後半での回想を経て戻る。

大事な従兄弟アルヴィンと友人クマランの仲良し学生三人、タミル役の髭無しダヌシュが若々しい。寺院で偶然見かけたハーフ美女ヘマはエイミー・ジャクソン。クマランはサティーシュか、印象の強いコメディは控えめだった。タミル父にムトゥ監督のラヴィクマール。
遠くから見つめるだけのタミルも気の強いヘマの返しに撃沈、小競り合いから段々と距離が深まりヘマが酔って平手打ちをしてしまった事で急速に仲が深まり恋人関係へ。常にイチャイチャしてるがコメディ抑えたロマンチックな雰囲気。家族観の違いから溝が段々深まるのもライトではある。
アルヴィンとも仲違いが進み、距離が出来たのちアルヴィンと結婚するヘマ。意気消沈のタミルは父のもとで働き、見合いで出会うヤムナとやがて穏やかな日々を取り戻してく。全然タイプの違うお淑やかなヤムナとの新婚生活は微笑ましいな。
幸せも束の間、靴を忘れたり健忘症の症状が出る父ヴィジャヤラガヴァン、仕事のファイルの紛失と落ち着きなかった父が自ら命を断ってしまう。なかなかインターミッションが重い…。

悲しんでるのに近隣からは冷ややかな目、ヤムナの両親の家を経て新しい貸家はかなり見窄らしく生活水準も下がってる。露天の飲食店で食い繋ぎ父の死が納得出来ず聞き回るタミル。突き動かすのは希望となるお腹にいる子、ここまでが回想。
ファイルだけでなく上司プラカーシュの訪問で父が大金を預かってる事を知る。行方がミステリーの様相を呈してくる、思い出されるのは父と何か揉めてた従兄弟のアルヴィン。酔ってボロを出すアルヴィンだったが妻ヘマが暴露した事でタミルが反撃をしていく。情けない夫に対し平手打ちをするヘマはこの為にも気の強い設定であったか。
開き直ったアルヴィンが暴漢を差し向けたり奪い合いで首尾よく取り返すキメ顔ダヌシュ、結果的に一部取られたアルヴィンが残りの大金への執着で精神的に身を滅ぼしてく。自室に篭りタミル父の幻覚が見えたのは罪悪感の芽生えだろう。不憫に思いタミルが以前の幸せを語り、ようやく改心する。

お金が戻った事を伝えると紛失ファイルによってもっと高額の大金を手にした上司プラカーシュは口止め料として取引を持ちかける。交渉が決裂し陣痛の妻を運ぶ途中、プラカーシュの差し金にも狙われるが息巻く上司相手にテレビを通して側近に告発させる。抱き込みに使ったのは口止め料。

逮捕させた後、子と一緒に以前のささやかな幸せを取り戻す家族。ダンスもないし、アクションで強過ぎない設定もかなり動を抑えた分、不正やら人生に対峙するドラマでのタミル像をより身近に感じて欲しい狙いだったかも。ストーリーの弱さは感じたが、妊婦の時と同じようにお姫様抱っこする優しいダヌシュは観れる。
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