おらんだ

二流小説家 シリアリストのおらんだのレビュー・感想・評価

二流小説家 シリアリスト(2013年製作の映画)
2.4
主人公・赤羽はエロ雑誌に官能小説を連載しながらなんとか生計を立てている二流小説家。そんな彼の元に連続殺人犯の死刑囚・呉井から告白本の執筆依頼の手紙が届く。

「このミステリーがすごい!」
「週刊文春ミステリーベスト10」
「ミステリが読みたい」

上記三つのランキングにおいて、海外ミステリー部門で史上初の三冠を成し遂げた小説の映画化。
「あの『羊たちの沈黙』さえ成し遂げられなかった三冠を〜」とかいうアホみたいな謳い文句が付いていたのを憶えている。「ミステリが読みたい」は2008年から。当たり前じゃん。

「結構面白い二時間ドラマ」レベル。上川隆也主演の二時間ドラマでこんな話があってもおかしくない。話はつまらなくはないのだが、ミステリー部分が二時間ドラマに慣れた人間にはわかりやすすぎる。
「小さい頃に親が離婚して生き別れた妹が実はいた」とか「動機は10年前の交通事故で〜」とか日本では手垢のベッタリついた使い古しの設定は海外では逆に新しいのだろうか。

再度観るモチベーションを沸かせる物がない。仮にも三冠を達成した作品がこんな凡作とは信じがたい。逆に原作を読んでみたくなった。
おらんだ

おらんだ