2014.2.26 TOHOCINEMAS六本木
前作がカルト的人気を博した『キック・アス』の第二弾。
オタク高校生がヒーローになる！というぶっ飛んだアイデアと小学生の女の子が悪人をボコボコにするというユニークすぎる設定が秀逸だった前作。
その続編はどうやっても意外性が足りず新鮮味のないものとなっていた。
ヒーロー論をごくありふれた一般市民レベルの目線で語っているのは良いのだが、『ダークナイト』からのヒーローもの特有の【悩み】の部分が色濃く描かれてしまい、どこかで見た様な話になってしまっている。
特にサム・ライミ版『スパイダーマン』そのものの展開には少しうんざり。
コメディ色の強い作品が売りだと思うがやけにシリアスに描かれてしまったのも残念な点だ。
しかし細かなディディールはさすがのキック・アス。１つ１つのセリフやキャラクターのネーミングは爆笑ものであり下品さは前作よりパワーアップ。
あまり深く考えず頭をカラッポにして映画を見れれば充分に楽しめる。
そして前作同様サウンドトラックがとにかく最高。その最高の音楽にのせて描かれるラストシーケンスの決闘シーンのはじけっぷりを是非劇場でご覧あれ。
