勝ったのは農民だ

武士の献立の勝ったのは農民だのネタバレレビュー・内容・結末

武士の献立(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

【大河ドラマ「青天を衝け」の影響で、これを機に記録しておきます。】

公開当時、安倍晋三総理大臣🇯🇵が正月に『永遠の0』と今作『武士の献立』を観たって記事を🎍なぜかよく覚えています。😅

※今回もかなりネタバレします。
未見の方は読まないことをオススメします。🙇🏻‍♂️

過去鑑賞記録です。

今作はここでの評価が低いですね…。
自分はかなり好きなんですけど…。😥


最近、
大河ドラマ『青天を衝け』を観ていて、よく今作『武士の献立』🔪を思い出します。


⑴今作『武士の献立』では、

高良健吾君にとって成海璃子さんが

“妻にしたくても出来なかった女性“💔

を演じていますが、


あの『青天を衝け』では、

“妻にしたいとは全く思ってなかったけど、妻になった女性“💖

を演じています。

『青天を衝け』はまだ完結していないので何とも言えませんが、

この『武士の献立』🔪に関しては、結果的にそれで良かったんです。

⑵それから、

“結婚相手を懸けて剣の試合で決める“

ってポイントも共通しています。⚔️


⑶あと、お話として、

今作では“加賀騒動“という史実として残る出来事が関わってきます。


“旦那さんが大義を掲げてとった行動により、妻さんや家族が涙を流す“😢

って話でもあると思うので、

そこも少し「青天を衝け」と重なります。

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【映画として、万人が好きな要素が盛り込まれています。】

①まず、今作は“NEO時代劇“です。

公開当時の2013年頃は、

従来の剣豪を描いたような時代劇映画よりも、

『武士の家計簿』とか、
『超高速!参勤交代』とか、

剣以外の道で生きていく、生活感のある武士を描いた映画が流行っていた印象です。

全体的にセリフが説明的なのが少し気になりますけど、それも時代背景に詳しくない人でも見やすくした製作者の考慮だと思います。

②それから、

“内助の功“とも言えますが

料理上手な上戸彩さんが、
料理下手な高良健吾君に料理を教えていくので

『ベストキッド』🥋や『英国王のスピーチ』🇬🇧よろしく、“最強の弟子“映画でもあります。


③それから、

“それまでの経験や価値観をリセットして、転職を成功させる“

みたいな話って、

『おくりびと』とか、
アニメの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」とか、枚挙にいとまが無いんですが、

これも映画として日本人の好きな要素だと思います。


④そして、

なんと言っても料理です。🍳
料理が今作のもうひとつの主人公だと思います。

ドラマ「きのう何食べた?」のレビューにも共通しますけど、
やっぱり料理や食事のシーンがある映画やドラマは人気が出やすいんです。⤴️


要は、日本人の万人が好きな要素が盛り込まれています。🇯🇵
平均スコアが低いのは、
それを盛り込みすぎて、無難で型通り過ぎるというか、中途半端に感じる人がいるからかもしれませんけどね…。😅

それと、
やっぱりラストで流れるCharaさんの主題歌は、曲自体は好きですけど、今作の主題歌には合わなかったとは思います。😔
現代的なNEO時代劇であることを製作者が意識しすぎた気もします。


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【“大義VS家族“な話】⚖️

武士の誇りとか、
仲間のためとか、
何かしら大義のために

主人公は反乱軍に加担しようとするわけですけど、

嫁と母親には、そんな正義感は要らないんです。


(高良健吾君と余貴美子さんは、個人的に人生ベスト級に好きな『横道世之介』でも親子を演じていましたが、)

余貴美子さん演じる母親の立場で考えると、一人息子に死なれたらたまったもんじゃありません。

終盤の彼をビンタするくだりは感動的でした。😢

あと、

「料理の鉄人」の司会者だった鹿賀丈史さんが、ある意味、今作の最大の敵役を演じていますけど、彼が終盤に主人公親子にかける言葉で、彼は彼で不毛な殺し合いを避けたかったことが伺えます。

あのシーンを見る限りでは、そんなに暴君とは思えませんでした。

(「料理の鉄人」と言えば、先日、神田川俊郎さんが亡くなられましたね…。ご冥福をお祈りします。🙏)

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【和食は後に世界が認める、日本の財産になります。】🗾

自分なんかは、ナマコとかホヤみたいな、あんなものを最初に食べようと思いついた人💡はそれだけで偉大だと思いますけど、

主人公親子は後々、現在の石川県にも残る料理を沢山作ります。

平成25年に「日本人の伝統的な食文化(和食)」🇯🇵がユネスコ無形文化遺産に登録されましたが、

こういう先人たちの努力とその財産ありきだと思います。