もじゃ

スノーピアサーのもじゃのレビュー・感想・評価

スノーピアサー(2013年製作の映画)
3.0
「これは窓か」

最後尾が社会の最下層の列車でカーティス達は先頭を目指す。革命は成功するか?ポン・ジュノ監督作品。

1つのシチュエーションに社会の一面を詰め込んで風刺する作品は好きだ。共感しやすく、作中の出来事を世の中の現実に重ねて見ることができる。というのが期待だったんだけど、最後尾の人々も割と楽しくやってそうに見えるし、先頭側もそれほど羨ましく見えない。演出や演技がなんとなくコメディぽく、衣装・小道具からも悲壮感を感じられないというか。

なんとクリス・エヴァンスやティルダ・スウィントンなどアヴェンジャーズ俳優がいる豪華さ。もっと生かしたい。ソン・ガンホは監督馴染みのキャスティング。

暴動の開始がターニングポイント。それまでのセットアップで、搾取されるだけの最後尾、みたいなことが描かれる。ただ、もっと貧富の対比やこれまでの17年について語れたんじゃないかと思ってしまう。反逆の動機が積み重なったものより、直近の出来事に比重がある様に見えてしまった。

これがあったからパラサイトが成功したんだろうな、っていう作品。
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