踊る猫

スティーブ・ジョブズの踊る猫のレビュー・感想・評価

スティーブ・ジョブズ(2013年製作の映画)
3.5
キャッチコピー通り、スティーブ・ジョブズの「最低」さが強調された作りになっている。これでもまだ足りないのか……というくらいに。裸足で学生時代キャンパスを歩いていたところから始まり、学費を納めずデザインの講義を受けたり LSD に耽ったり、最初の子どもが出来たら意地でも認知しなかったり……そのあたりのジョブズのクズさ加減をアシュトン・カッチャーが巧く演じていたと思う。逆に言えばジョブズという人物はなにかあったらそのことしか考えられない人だったんだろうな……という一直線さ、会社を困窮に追い込むまで完全主義を貫いた人であったこともあからさまにされる。結果的にジョブズにとって美化された結末になっているはずなのだけれど、映画としての出来はどうかというとやや一本調子なのともう少しトリヴィアが混じっていればなあ……という感じで、期待し過ぎたのが裏目に出た結果に。
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