一流マジシャン集団「フォー・ホースメン」。なんと彼らはラスベガスでショーをしながら、パリの銀行から一瞬で金を盗み出してしまう。FBI捜査官ディランは、マジックのタネ明かしの名人サディアスと共に事件を追う。
マジックや、犯罪の手法が巧妙で、且つ、所謂探偵役が丁寧に解説してくれるので楽しんで見られる。ストーリー展開も面白いし、彼らの企てるショーもエンタメ性があって見応えがある。
ただ、最初から騙される事を想定して見ているので、裏切り方が全部想定内。「でしょうね」からの「でしょうね」に次ぐ「でしょうね」。ラストもやっぱりそうなる「でしょうね」。
このCG全盛の時代に、映画の中でマジックをして観客を驚かせるには相当な演出が必要。「結局CGじゃん」と思われたらこの手の映画は終わりだと思う。だからこそ、彼らの手腕に説得力を持たせる何かが欲しかった。
アイラ・フィッシャーが珍しく頭の足りない女の役じゃない。これまで色々出てるけど、一番スマートな役じゃないの、これ?