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あの頃、君を追いかけたのTakaCineのレビュー・感想・評価

あの頃、君を追いかけた(2011年製作の映画)
4.2
【君が微笑むなら】
これだけ純情に真っ直ぐに、人を愛したことがありますか?

最近の恋愛物に馴染めない歳を取ったオッサンの僕も、昔はこんな純情な気持ちがあったべか?と思い出させてくれましたよ😉

You are the apple of my eye
君はかけがえのない大切な人

本作の英語タイトルであり、主人公が彼女に渡すプレゼントのメッセージでもあります(Stevie Wonderの歌にも)。

人気作家ギデンズ・コーが、自伝的小説を自ら監督した青春映画。"あの頃"の自分を見ているようで、懐かしさと気恥ずかしさで苦笑し、感傷で涙さえ浮かべてしまいました。

〈単純でバカで下らない日々〉
落ちこぼれの主人公、柯景騰(コー・チントン/コートン、監督の本名)が、優等生の沈佳儀(シェン・チアイー)に恋愛をする話。監督にとっては映画を作りながら、実は"あの頃"の追体験をしているわけで…インタビューを読むと「チアイーの想いを知りたかった」ような事が書かれていました。自分のことだから自分で監督をし、ちゃっかり気持ちの整理をしていたんですね(笑)

監督だけでなく、本作を観た人が「以前好きだった人に、電話して想いを伝えた」エピソードから伺えるように、蓋をしてしまった昔の想いを振り返る効果もあるようです。

重苦しくて悲しい青春ドラマにしたくなかったのか、下ネタオンパレードでアホ男子学生の日常が赤裸々に描かれて小っ恥ずかしい😌

男ってバカね!と思われるのは必至。女性がひいてしまうレベル。

恥ずかしいけど、僕もこの年齢の時はまさにこんな奴でしたね😅

どうやったらもてるか悩んで、髪型が決まらないと不機嫌で、格好良さばかり追求して、頭の良さよりスポーツが出来る方がもてると思って、強さを張り合って、筋肉を鍛えるのが全てで、エロいことばかり妄想して、1日何回マスかいてるんだと自分でも呆れて、好きな子の前では臆病になってしまう…

全くおんなじだわ😌(笑)

こうやって書くと、なんて無駄に下らなく生きてたんだ!?と惨めになってしまうけど、この監督さんも同じだったようで凄く親近感を抱きました。

更に「スラムダンク」、「ドラゴンボール」、ブルース・リー、ジョイ・ウォン、キョンシー、飯島愛など80~90年代のポップカルチャーが出てくるんで、懐かしすぎて堪らないです😂‼️

好きなアイドルやクラスメートの話をしたり、テレビで見た心霊写真の真偽をしたり、将来の夢を語り合ったり…何だかあれもこれも懐かしい思い出😆♪

堤防に並んで座る、なんて一昔前の青春ドラマだぞぃ😂ナカマニイレテ!

〈あの時、違う行動をしていれば…〉
前半は男特有のバカで下ネタ満載楽しい学生生活、後半は今も忘れられない純粋で真っ直ぐな恋愛を描いて、誰の心にも眠る「青春」を呼び起こしてくれました。これはヒットするよね!お陰で最後は泣いてしまった😭

いつの世も、男は鈍感で雑で幼稚です。主人公コートン(クー・チェンドン)の振る舞いを見ていると、バカで意味不明。たぶん、自分もあの年齢ではそうだったんでしょうが(笑)監督の適切な指示で、リアルな生態でしたね😅

彼も恋をする、クラスのマドンナ的存在のチアイー(ミシェル・チェン)は、現代で言うとフジテレビアナウンサー風の可愛さ😍♪誰に似ているかな?と考えたら、榮倉奈々さんに似ている気がしました(みなさんはどう思います?)。

清楚だけど親しみのある可愛さかな?観ているうちに段々好きになりました。

コートンのバカな行為に眉をひそめながら、徐々に気になり出す乙女心が初々しかった。そしてポニーテールには逆らえません(はい、撃沈ですw)。いかに彼女を可愛らしく撮るかが大事ですが、見事に成功していますね(なぜか上から目線)。

好きな場面が多いです。
ポニーテールに見惚れる男たち。
本音を聞きたくて二人で歩いた線路。
どしゃ降り雨の中での喧嘩。
メッセージを書いて飛ばしたランタン。

先に大人になる女、いつまでも幼稚な男。

彼女のために頑張る熱意は本物だが、幼稚な男に必要だったものは?そして彼女が求めていたものは?

分かっていても泣けてしまう伏線の回収、「あの時、違う行動をしていれば…」のパラレルワールド。

主題歌「那些年」(胡夏)の歌詞が泣ける。

"あの頃"の痛みを知る大人には、涙なしでは観られない青春映画の秀作だと思います。機会あるごとに観ることになりそう。

本作のリメイク版が、山田裕貴と齋藤飛鳥共演で10月全国公開ですね。